ダウェイ区の村民は、鉱業会社に対し環境規制に従いより責任を持って行動するよう説得できるという訴訟で、タイ経営のMyanmar Pongpipat Company(MPC)に対する損害賠償請求で珍しい勝訴を勝ち取った。
Kin Baung Chaung出身のSaw Dah Shwe氏は2015年、ダウェイ区裁判所にスズ鉱業会社に対する訴訟を提起し、同社の鉱山からの洪水が彼の882本のビンロウの木を損傷又は破壊した後の補償を要求した。裁判所は1月7日に彼を支持する判決を下し、損害賠償として76,533米ドル(1億1,480万チャット)を裁定した。
同社は管区裁判所又は中央裁判所に控訴するかどうかを決定するための60日間を有している。
ダウェイにあるTrue Friends組織のダイレクターNaw Pe Tha Law氏は、控訴の可能性の結果に応じて会社は自社の慣行の変更を開始しなければならならず、またコミュニティーにとって法律を通して説明責任を企業に持たせるための明確な先例に現在なっているとして本判決は非常に重要であると述べた。
「本訴訟に続き、会社が既存の規制及び政策に従い説明責任及び責任を負うようになることを望んでいる」と彼女は述べ、事業投資責任を持たせるためには、当局が裁判所の判決を効果的に実行することが不可欠であると述べた。
裁判所は、村民がMPCとの交渉に失敗した後に開始した訴訟の結果としてコミュニティーメンバーから信頼を得た。
ミャンマーでは、会社の行動及び環境への損害に対してコミュニティーが勝訴する裁判事件は非常に珍しい。活動家は、本訴訟が会社の運営により土地及び財産が破壊されたコミュニティーの人たちの先例になることを望んでいる。
「私たちは正義に基づく裁判所の決定を歓迎する。本訴訟の成功により、より多くの人が将来的に裁判制度を信用することができるようになることを願う」とSaw Dah Shwe氏の代理人弁護士Mi Mi Soe氏は述べた。
「裁判には長い時間がかかるため、地方の村民が彼らの生活への影響について会社を起訴することは難しい」と彼女は付け加えた。
鉱山の尾鉱沈殿地が壊れて汚染された鉱山の尾鉱で土地が氾濫し、果樹園と生活が破壊された後の2013年に、Kin Baung Chaung村のコミュニティーにより影響が初めて感じられた。
尾鉱沈殿池が壊れて以来モンスーンの季節ごとに土地が浸水し、コミュニティーは継続的に影響を受けている。村の合計5人のコミュニティーメンバーが、同地区の主要な生活源である果物とビンロウの木を失った。
MPCはタイ経営の会社で、1999年からダウェイ区にある大規模なスズ鉱山のHeinda鉱山を運営してる。同社は本地域の公害、財産破壊及び土地没収の疑いに関する多くの論争に巻き込まれている。2014年に、Myaung Phyo村の村民もまた同社に対して彼らの生活資産の損害に関する民事訴訟を提起したが、結局区裁判所及び管区裁判所での会社からの控訴を受けて、ネピドーの最高裁判所に提起された後コミュニティーは敗訴した。
Naw Pe Tha Lawによると、控訴が最高裁判所に達したときまでに訴訟の期限が満了したという理由で、村民たちは最終的に敗訴した。本メカニズムも同様に見直す必要があると彼女は述べた。
(Myanmar Times 2020年1月17日版 第6面より)