日本企業がヤンゴンに冷蔵施設の第一段階を開始

日本企業のFukuda & Partners Co Ltd (F&P)がヤンゴン市で初の冷蔵保管施設を備えた物流施設の運営を開始したと発表した。
F&Pは建築設計、物流及び商業施設建設に特化している。2017年、ヤンゴンのタケタ地区における自らの子会社FLP Tharkayta Co Ltd (FLP)を通じ、物流及びオフィススペース計画の開発に着手した。
LL Town Tharkayta Building Bと呼ばれる、本計画の第一段階が2019年9月19日に正式に開始した。
在ミャンマー日本大使館、ミャンマー日本商工会議所、その他の関連企業、建設パートナー、テナント及び出資者から130名以上の賓客が開所式に出席した。
「この建物を開発する間、多くの問題があった。そのような苦難を乗り越え、本日、本物流設備は完成した。これを可能にするため、日本及びミャンマーの多くの方々からのご支援とご指導をいただいた。支えてくださった全ての方々に心から感謝している」と、FLPの福田取締役が開所式の際に謝辞を述べた。
LL Town Tharkaytaは、総面積およそ9,095.6平方メートル、総床面積およそ10,081平方メートルに及ぶA棟、B棟、C棟の3棟の建物からなる多機能設備である。
第二段階ではC棟の建設が予定されており、2020年2月までに運用を開始、A棟は2020年9月までに運用を開始する見込みである。これら3棟の多機能施設事業は3つの温度帯の冷蔵設備、商業オフィススペース、店舗、トレーニングセンター、教育センター、レンタル会議室などへと拡大される予定である。
LL Town Tharkaytaは、日本及びミャンマーの官民提携により開発されたティラワ工業団地からヤンゴンの中心地までのルート上に位置しており、製造業者や輸出入業者が大規模消費地域であるヤンゴンへの出荷する際の輸送ハブとしての機能も見込まれる。更に、同計画によるオフィススペースはヤンゴンに近く便利である。
これらの機能により日本及びミャンマーの官民企業間の輸送及び物流のハブになることが本施設に期待されている。
F&Pは2019年3月にシンガポールのアジア事務所を閉鎖し、同年7月にヤンゴンのタケタ地区に移転した。
F&Pは日本とミャンマーの絆を強めると同時に国内企業と協力及び共同することを通じ、ミャンマーにおいて経済発展及び雇用拡大に貢献し続けると福田氏は述べた。ミャンマーにおける事業開発も同社の持続可能な開発目標の1つだと彼は付け加えた。
「F&Pグループは、コミュニティと人々の生活のライフラインであるLL Town Tharkaytaを通じ商品や情報を提供することにより、コミュニティの発展に努めていきたい。我々はこの施設の開発を継続し、今後長い期間コミュニティに貢献するつもりである。引き続き今後の取り組みに対するご理解とご支援を賜りたい」と福田氏は述べた。
(Myanmar Times 2019年9月17日版 第5面より)