ウイルスの発生は3月までにミャンマーの縫製工場に影響を及ぼす可能性がある

  • 2020年 8月 13日

ミャンマー縫製製造業協会(MGMA)は、中国からの原材料不足が原因で国内の縫製工場の半分が3月までに一時的な閉鎖を余儀なくされる可能性があると懸念している。
同協会は2月21日金曜日にヤンゴンにあるミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)の本部で行われた記者会見中に、これを発表した。
同協会によると、国内の縫製業は中国からの原材料不足が原因で、このような措置を講じることを強いられる可能性がある。ミャンマーの縫製工場で使用される生地、繊維、ジッパー等の原材料の約90%は中国から来ており、供給は中国でのコロナウイルス発生が原因で削減されている。
中国のほとんどが1月末の一週間の旧正月休暇のために閉鎖されていたが、政府は発生の拡大を抑制するための努力の一環として2月上旬までこれを延長した。延長された休暇は終わったが、中国の工場は先週から操業を再開したばかりである。しかし、多くの労働者が隔離及び旅行制限されていることにより、生産は徐々にしか再開しない。
ミャンマーの縫製工場は既に痛手を感じており、操業及び労働時間を減少させることで発生の開始から対処してきたと、操業及び労働時間の減少により痛手を感じている工場は述べたとMGMAメンバーは語った。
ヤンゴン管区には約500の縫製工場がある。全体のうち、263が中国経営、67が韓国経営、92が現地経営である。工場では推定50万人の労働者を雇用している。
工場のための原材料は海上及び国境を超えて中国から輸入されるが、双方の経路とも停止している。
「このような状況下では、韓国企業が運営する縫製工場は3月上旬には操業を停止する可能性がある。状況の改善がない限り、停止は4月末まで継続するだろう」とミャンマーの韓国縫製協会の常任書記官Ryan Kim氏は述べた。
「現在直面している問題は原材料の不足である。私たちは材料なしには何もできない。最悪の状況の中で用意しようと試みている」とMGMA書記官Khine Khine Nwe氏は述べた。
「原材料の流入を再開するには中国の工場がフル稼働する必要があるが、現在、中国の60%未満の工場が再開しており、労働者の50%はまだ職場に戻ることができていない」とミャンマーの中国織物縫製協会の理事長San Khun氏は述べた。
中国の工場が通常操業になったとしても、輸送に問題があり、トラック運転手は中国の旅行制限が原因で仕事に戻ることができないとSan Khun氏は述べた。
ミャンマー縫製製造業協会によると、問題をさらに悪化させるのは、中国の織物工場が顔用マスクの製造を優先するよう指示されていることである。
「状況が通常に戻ったとしても、原材料を入手するには最高1か月かかる可能性があり、ミャンマーは材料購入のためベトナムやカンボジアといった国と競う必要がある」とKhin Khin Nwe氏は述べた。
関税局及びMGMAは既に、原材料が再び入手可能となった時に港に積み上げられないよう、通関手続きを可能な限り円滑に実施することに合意している。
(Myanmar Times 2020年2月24日版 第5面より)