ミャンマーの全てのモバイル運営会社、国際ゲートウエイ及びインターネットサービスプロバイダーは2月3日に、ミャンマー運輸通信省(MoTC)からソーシャルメディアサービスのFacebookを一時的にブロックするよう指令を受け取った。
Telenor Myanmarは2月4日に、指令に従うことを決定したが、人権侵害に関する重大な懸念を表明した。
「指令はミャンマー法に基づく法的根拠があるが、Telenorは、同要求は国際人権法に従い必要性と比例性に基づいているとは考えていない」と述べた。
「ミャンマーの通信プロバイダーは、一時的にFacebookをブロックするよう命令されている。私たちはミャンマーの人々が家族や友人と連絡を取り、重要な情報にアクセスすることができるよう当局に回線を回復させるよう要請する」とFacebook社の広報担当者は述べた。
今のところ、ミャンマータイムズは国営通信事業者MPTが指令を遵守し、TelenorがFacebookをブロックしたと理解している。第3の通信事業者Ooredooは、ソーシャルメディアプロバイダーにより所有されるFacebookとWhatsAppをブロックしたと報じられている。多くの人が禁止を回避するためバーチャルプライベートネットワーク(VPNs)を使用している。VNPsはオンラインでの匿名性を可能にし、インターネットの使用を暗号化することで、ラップトップやモバイルデバイスが他の場所にあるよう効果的に錯覚させることができる。
Facebookは、ミャンマー軍が所有するMyawaddy TV Networkのページを早くから削除し、暴力やヘイトを促進させる又は関与する組織を禁止するソーシャルメディア大手の方針に違反したとして2018年に禁止された複数の軍関連組織の一つに関連していると述べている。
Facebookは2018年に、20のミャンマー軍個人及び組織を禁止しており、これには上級将軍Min Aung Hlaing氏及び軍のMyawaddy TVネットワークも含んでいる。この禁止は引き続き有効であり、個人及び組織はFacebookページを作成することはできない。
この動きは、Telenor Myanmarがミャンマーのラカイン及びチン州の8つの地区で完全にサービスを復活させた後に来た。Telenor Myanmarによると、Buthidaung、Rathedaung、Myabon、Paletwa、Ponnagyun、Myauk-U、Kyauktaw、Minbyaのネットワークは、2月3日に全通信事業者が、MPTから開通するようにとの指令を受け取った後復旧した。これにより、世界最長のラカイン及びチン州でのインターネット切断が事実上終結した。
2020年1月時点で、ミャンマーには22,350,000人のFacebook利用者がおり、全人口の40.4%に及ぶ。25歳から34歳の人が主な利用者層(9,6000,000人)である。
(Myanmar Times 2021年2月4日付オンライン記事より)