ミャンマー軍は新たな経済指揮官を任命する

  • 2021年 6月 24日

2月1日に非常事態宣言を発令した後、軍は翌年の経済を率いる人物を含む新たに形成された政府の主要閣僚リストを発表した。
Win Shein氏が計画財務工業省大臣に選出され、Aung Naing Oo氏が投資対外経済関係省の大臣に任命された。
Than Nyein氏がミャンマー中央銀行(CBM)の新たな総裁に任命されている。
同3名は、COVID-19の影響により弱体化した経済を継承する。彼らはまた、現在の政治的状況及び西洋諸国からの経済制裁の可能性を照らし合わせて、国内への外国直接投資(FDI)を引きつけることも困難になる可能性に直面する。
エネルギー及び工業団地への投資を誘致するため、国民民主連盟(NLD)は2019-2020年度の57億米ドルと比較して、2020-21年度には85億米ドルのFDIを目標としていた。
NLDはまた、エネルギー、工業及び農業セクターの推進による今年最大6%の成長を予測していた。
現在の非常事態宣言の下、来年に向けて国軍主導政府が発足したことで、経済の再構築の任務は新たな大臣の責務となった。以下は私たちがWin Shein氏、Aung Naing Oo氏及びThan Nyein氏について知っていることである。
新たな計画財務工業省大臣であるWin Shein氏は、2011年から2016年のThein Sein政権の間財務省に務めており、金融サービス、銀行、公共財政運営及び税金の改革実施を担当していた。
彼は2013年に、ミャンマーへの対外融資の取消に関してパリクラブの11人のメンバーとの合意を締結した後、1988年以前に国が負った対外債務の取り消しの交渉に成功した。
「Win Shein氏は、本分野において知見があるため任命された。彼は以前、予算を非常に良く管理していた。当時、国内の銀行セクターは十分に発展していなかったが、彼は金融政策を非常に良く規制していた」とミャンマー商工会議所連盟の副会長Maung Maung Lay氏は述べた。
彼はまた、Win Shein氏は国の税収制度を管理するための財政政策を作成することもできたと付け加えた。
Win Shein氏はまた、2013年及び2014年にミャンマー投資委員会(MIC)の議長を務め、2010年以降ミャンマー海軍の提督を務めている。
Aung Naing Oo氏は、投資対外経済関係省の大臣を担うと推定される。彼はNLD下の同省で常任書記官を務めていた。
彼は商業省に入所する前、1981年から2000年まで軍に従事していた。その後彼は、2011年に投資企業管理局の副局長に任命された。また2014年5月以降MICの書記官として従事している。
彼は投資政策フレームワークの更新を行うOECDタスクフォースの共同議長であり、G-20サミットにより承認され、ミャンマーの上級経済高官として東南アジア国家の協会に勤めていた。
Aung Naing Oo氏は新投資法及びミャンマー投資規則の実施に関して重要な役割を担う。彼は特別経済特区法の起草を牽引し、NLD政権時にはミャンマー会社法の再起草も牽引した。
「彼はコミュニケーションが上手く、外国人投資家から信頼されている。COVID-19期間に外国人投資家の信頼を得ることができる唯一の者である。外国人から信頼を得ることは非常に難しい」とMaung Maung Lay氏は述べた。
新たなCBMの総裁であるThan Nyein氏は、2007年4月から2013年7月まで現在と同じ地位についていた。彼がCBMの総裁であった期間に、ミャンマー中央銀行(CBM)法及び外国為替管理法(FEML)が制定されたとCBMの元局長Win Thaw氏は述べた。
CBMは2013年に独立機関となった。当時、Kyaw Kyaw Maung氏が総裁に任命され、Than Nyein氏が副総裁に任命された。彼は後ほど辞任した。
Than Nyein氏は以前カンボウザ銀行(KBZ)でコンサルタントとして勤めていた。「彼は同分野の熟練者でため、これは良いニュースである。彼は英語も上手い。彼はCBMの議長として長い間従事していたため、私たちは彼を歓迎する。彼の任期中、1ドル6-7チャットの固定レートから流動為替レートを採用した」とKBZの上級コンサルタントThan Lwin氏は述べた。
(Myanmar Times 2021年2月4日付オンライン記事より)