ミャンマー中央銀行は間もなくQRコード決済取引を承認する

  • 2019年 8月 13日

QRコードを使用したデジタル決済はその枠組みが整い次第、ミャンマーに導入される予定だ。
上海を拠点とする金融サービス会社であるUnionPay International(UPI)のQRコードシステムは携帯電話からアクセス可能で、ミャンマー中央銀行(CBM)の公式発表後に利用可能になるだろう。
UPIはChina UnionPayの子会社として運営されており、同社は世界最大のクレジットカード及びデビットカードのネットワークを持ち、オンライン及びモバイルプラットフォームでの決済が行える。
CBM金融機関監督局のThan Than Swe氏は、QRコード決済の規格であるMMQRが実施されれば、QRコード決済が「今年開始するのは確実だ」とミャンマータイムズに語った。
「この規格の承認後、あらゆる企業や銀行はミャンマー国内でQRコード決済を行うことができる」と彼女は述べた。
一方、UPIはこのモバイル決済システムのCBMの承認を見越して、6月10日にQRコードを含むキャッシュレス取引に関する20ページのガイドブックを発表した。「このガイドブックの主な目的は、ミャンマーの人々にキャッシュレス社会に関する知識を養うことだ」とUPI東南アジアの副部長であるVincent Ling氏は発表時に述べた。
QRコードによるモバイル決済は、ミャンマーで「数ヶ月以内に」利用可能であり、同社はCBMの承認を得ようと努めていると述べた。このガイドブックはキャッシュレス取引に関する多くの情報を提供し、決済システムの仕組みへの信頼を築くことができるとLing氏は付け加えた。
このガイドブックは、キャッシュレス取引の利点、クレジットカード及びプリペイドカードの機能、カードの申し込み方法及びカードを使った決済方法が記載されている。
UPIは東南アジア全体にネットワークを構築しており、その中にはPOSやATMも含まれている。同社はミャンマーで全ての主要銀行との決済商品における存在感を高めている。
(Myanmar Times 2019年6月13日 第4面より)