DaNa Facility、国連資本開発基金(UNCDF)及びアジア開発銀行のADBベンチャーズが、新しい技術革新プログラムを開始した。
Fintech Challengeミャンマーは、ミャンマー中央銀行及び計画財務省の金融規制局と共同で、英国及びオーストラリア政府によって資金提供されている金融技術(fintech)プログラムである。これは、より大きな金融包摂を促進する金融サービスの革新を進めることを目的としている。
5月22日に開催された、プロジェクト始動前のイベントで主催者は本プログラムがどのように機能するかを説明し、商業銀行、マイクロファイナンス機関、モバイル金融サービス業者を含む潜在的なパートナーの意識啓発を行った。
ミャンマーの金融部門は近年大幅に成長しているが、金融機関にとって、中小企業、農村居住者や農業従事者、都市部にすむ低所得層のコミュニティなど、大規模な顧客セグメントへの金融サービスの提供には依然として障壁がある。
本プログラムはサービスが行き渡っていないため銀行に預金できない人々に対して質の高い金融サービスを提供することができる最先端の解決策を明確にするものだ。
「Fintech Challengeミャンマーは、ミャンマーの金融サービス業者に解決策を示しフィンテック企業の成長を促進する。[本プログラム]は新しい金融技術やビジネスモデルを試す良い機会だ。国営Myanma Insuranceの役員であるSandar Oo氏は、次のように述べている。
「DFIDが最も興味を持っている、金融包摂を促進することができる新しいフィンテックサービスを紹介できることに期待が高まっている。ミャンマーで必要とされる金融包摂に焦点を当てている」。英国のDepartment for International Development(DFID)のTom Coward氏は次のように述べている。DaNa Facilityは、2016年5月にDFIDの幅広い「繁栄のためのビジネス」(BSP)プログラムの3つの要素の1つとして設立された。Fintech Challengeミャンマーは、マイクロ保険、農業金融、金融リテラシー、デジタルID認証などの分野で金融サービスを向上させるための方法を試験的且つ規模拡大のため、金融サービス業者と協力することに関心を持つミャンマー内外のフィンテック企業に開かれている。
(Myanmar Times 2019年5月23日版 第4面より)