商業省はミャンマーにおける外国酒輸入ガイドラインを発行する

  • 2020年 11月 04日

商業省は5月25日に、アルコール輸入に関するミャンマーの10年前の規制を緩和する規制を発行した。
同省の「外国酒の輸入に関するガイドライン」はヤンゴン港及びヤンゴン国際空港から、費用、保険、8米ドル又はそれ以上の輸送運賃と併せて外国酒を持ち込むことを許可する。
「昔は、アルコール、ビール及びタバコの輸入は許可されていなかった。現在は、酒の輸入は許可されている」と商業省の副局長Ko Ko Naing氏は述べた。
スピリッツの輸入は1962年からミャンマーで厳しく制限されてきた。現在の規制は、1995年の軍事政権時に導入された。テインセイン政権は2015年後期にワインの輸入を許可したが、スピリッツとビールの輸入は現在までホテル及び免税店でのみ許可されている。
しかし、外国酒の輸入は現在許可されているが、一般管理局は未だ国内での外国酒の流通及び販売を規制する酒類製造販売規制法を起草している。法律は施行される前に、内閣及び議会両方の承認が必要である。今のところ、法案は公開されていない。
それでも、自由化は飲料業界へのさらなる外国直接投資への道を開くための一歩である。また取引は、ミャンマーで繁栄している外国酒の闇市場に打撃を与える。
省の通知によると、新たなガイドラインは違法取引の抑制、税収の改善及び消費者の安全性を改善することを目的としている。
「政府が違法酒を取り締まることは、私たちにとって問題はない」とミャンマー酒協会の会長Soe Lwin氏は述べた。
現在市場では多くの違法取引があり、これら違法業者は品質を保証しておらず、税金を納めていないと彼は述べた。
税金の徴収が効果的に実施される場合、市場の酒価格は上昇するが需要は変わらないだろうとSoe Lwin氏は付け加えた。
ミャンマーホテリエ協会の共同事務局長Myo Win Than氏はガイドラインを歓迎し、ホテルが顧客のためにこれら商品を正規で購入することができるようになったのは良い進展であると述べた。
外国酒の違法販売は、政府の税収の損失につながったとホテル所有者は述べた。ホテルに宿泊する大半の外国人客は、国内で製造される酒よりも外国酒を消費する。
(Myanmar Times 2020年5月25日付オンライン記事より)