ミャンマー競争委員会はその足場を固め始めた

  • 2020年 4月 08日

ミャンマー競争委員会は、申立ての正式な報告を受け、市場における不公正な競争の申立てを調査することに重点を置くと、委員会の幹事であるKo Ko Lay氏が述べている。
ミャンマー競争法は2015年に制定され、ミャンマー競争委員会は同法の施行を担うため2018年10月に設立された。
委員会の役割は、不当に遂行された業務の正式な苦情を記録し、それらの報告を調査することである。
「わずか1年強しか時間がなかったことに加え人員も不足していたため、委員会は国内での不当な競争に関する正式な申立ての記録に重点を置いている。Ko Ko Lay氏は、受理した苦情を調査するためにより多くの人材を投入できるよう、政府により多くの人員を要請した。
彼は、委員会が設立以来これまでに10の正式な申立てを受理していると付け加えた。10件のうち、医薬品の販売、教育、建設、輸送に関する4件が調査され、解決された。
競争法の施行は、支出を奨励し、国の経済のさらなる発展を促進するのに役立つことが期待されている。法律の目的は、企業の公平な競争の場と業界内の公正な競争を創出することであり、事業の革新と成長を可能にし、委員会は法律の目標を支援することが期待されている。
Ko Ko Lay氏によると、委員会は2019年、ミャンマーのグラブタクシーと、国内での事業について話し合った。
ミャンマーグラブタクシーに対する正式な申立てはなかったが、委員会は同企業と面会し、配車市場の優位性及び市場での競争の阻害を回避するために取ることのできる措置について議論した。
「会議は単に非公式の議論のためのものだった。我々は、ミャンマーの変化するタクシー及びライドシェアリング市場に遅れをとるわけにいかない。現在のところ、顧客はタクシーサービスの選択の欠如による不利益を被ってはいないと思われる」と委員会の一員であるThuta Aung氏は述べた。
ミャンマー競争委員会及びミャンマー投資委員会も独占が起こらないようにするための手段として、海外のタクシーサービスを国内市場の開拓に招き入れることを検討しているとThuta Aung氏は付け加えた。
「消費者及び市場に良い効果をもたらし、不当な独占を回避するのに役立つので、海外投資を私たちは非常に歓迎している」とKo Ko Lay氏は述べた。
現在、ミャンマー競争委員会は競争法を施行し、同法に対する意識を高めるための基礎を築こうとしている。ミャンマー競争委員会のThan Maung副委員長は現在注目されている委員会の1つは、公共及び企業のための啓発プログラムを実施することである。
不正行為に関与していることが判明した企業に対して委員会は、警告の発令、特定の罰金の賦課、関連省庁との調整による一時的又は永久的な事業の閉鎖などがある。刑罰としては、3年以下の禁錮、1500万チャット以下の罰金又はその両方が併科される。
(Myanmar Times 2020年1月8日 第5面より)