ミャンマーでバンカシュランスのための構成要素が拡大する

  • 2020年 6月 17日

計画・財務・工業省の金融規制局は、ミャンマーの保険業界の自由化に続くパイロット事業の下、バンカシュランス商品を提供するために保険合弁会社2社による計画を承認した。
「国内市場でバンカシュランスを提供するための規則及び規制を公開するための準備を行っている。現在はパイロット事業の下、バンカシュランス流通チャネルを提供するためKBZ MS General Insurance及びAYASOMPOを承認した」と金融規制局の局長Zaw Naing氏はミャンマータイムズに語った。
KBZ MSはIKBZ Insuranceと日本の保険会社MSI間の合弁保険会社で、AYASOMPOは
AYA Myanmarと日本の保険会社損保間の合弁会社である。バンカシュランスとは、銀行機関により生命保険及び他の保険商品及びサービスが販売されることをいう。
「国の戦略地域内には、多くの国内小売銀行がある。バンカシュランスは、銀行ネットワークを介して保険へのアクセスを容易にする。私たちはバンカシュランスがミャンマーの保険市場の発展を支援する流通チャネルとなると考えている」とZaw Naing氏は述べた。
2019年の市場の自由化以来、一部の現地保険会社とその海外パートナーは国の保険のニーズに対応するための他の選択肢として、バンカシュランスを検討している。
国際保険振興会による2016年の分析に基づくと、一部の国のバンカシュランスの流通シェアは42.2%であり、現地保険会社のKBZ MSから委託された調査によると、バンカシュランスの最近の成長を考えると流通シェアは将来50%に収束する可能性がある。
「これは、2029年までにミャンマーで予測される保険市場全体に適用される場合、ミャンマーの総合バンカシュランスチャネルが2兆チャット(13億米ドル)に成長する可能性があることを意味する」と調査は示した。
2019年12月の開始時KBZ MSは、今年の戦略はバンカシュランスのための広範なネットワーク等の新たに取得するチャネルの構築、金融アドバイザーの採用及び訓練に焦点を置くことを共有した。
KBZ MSは昨年8月にMyanmar Oriental Bankと協力してKBZ MS初のバンカシュランスの開始に成功した後、さらに現地銀行及び他のパートナーとの新たなパートナーシップを確立することにより、便利な場所で顧客に手を伸ばすことに焦点を置くと話した。
「KBZ MSとMyanmar Oriental Bankによるバンカシュランスパイロットの成功は、基盤レベルから作業レベルまでの銀行とKBZ MS間の提携により推進された。さらに、強力な実行規律及び詳細な追跡活動があった」とKBZ MSの商業部門代表Jyothish主計官は述べた。
「私たちの国際的なバンカシュランスの経験と組み合わせたテスト&学習のアプローチも、私たちの成功にとって重要であった」と彼は付け加えた。
同パイロット事業は初期段階であっても、ひと月に一支店で8~10か月の保険証券が販売され、地域で最高の成績を収めたインドネシアのAXA Mandiri of Indonesiaと比較して、ミャンマーバンカシュランスはひと月一販売員当たり10の保険証券の数値を生成できることを示した。
KBZ MSのCEO Anli Mancham氏は、「ミャンマーでは、保険料にアクセスすることに加えて銀行が保険パートナーを選出するための適切なプロセスを導入することを確実にするため、候補者が適切な品質基準に照らし合わせて評価されるようにする必要がある」と述べた。
Mancham氏はまた、バンカシュランスはミャンマーの銀行にとって刺激的な新たなチャネルであり、今後5年間で大幅な収入増加を生み出すことができると付け加えた。
AYASOMPOは、ミャンマー合弁会社が国内で成長するために必要な専門知識、特にアセアンの主要ユニバーサルバンキンググループの一つとの流通パートナーシップを通じて、根本レベルでの経験に基づくバンカシュランスの専門知識に貢献できると、損保ジャパン日本興亜保険会社の駐在員事務所所長オカダケイジ氏は昨年ミャンマータイムズに語った。
(Myanmar Times 2020年2月12日版 第5面より)