ヤンゴン証券取引所のメインボードに記載されていない企業の株式を一般の人々が取引できるようにするためにセカンドボードが設置されると、ミャンマー証券取引委員会の一員であるHtay Chun氏が2019年9月上旬に述べた。
この動きはミャンマー証券取引所に上場する為の厳しい要件を満たしていない公開企業の株式取引を可能にする公式プラットフォームの創設が期待されている。「店頭市場を追及するのでなく、ヤンゴン証券取引所の下でこの計画に取り組み、取引をより合法的にすることを優先している」とHtay Chun氏は述べる。
ヤンゴン証券取引所の銘柄一覧に載るより厳しくはないが、公開企業は株式取引の前にセカンドボードの要件を満たす必要があるとHtay Chun氏は述べる。
「現在、私達は要件を定義し、非上場企業による株式取引の管理及び監視における詳細を定めるために取り組んでいる。その為、セカンドボードは来年まで設立されない可能性がある」と彼は述べた。
実際、ミャンマー証券取引委員会は過去に店頭取引の方法を試みようとした。「しかし、それを実行するには3社の証券会社の協力が必要で、容易ではない。セカンドボードを設置する方がはるかに速い」とHtay Chun氏は述べている。
過去ミャンマーには300社以上の公開企業があったが、ミャンマー会社法に基づいて再登録が必要になった後、株式を売買するために公式プラットフォームを必要とする公開企業はわずか251社となった。
ミャンマーにおける公開企業になるために必要な条件は多くの国際市場とは異なり、一定期間に及ぶ連続した利益、成長可能性の根拠の提示、証券取引所への上場などであり、それを企業が満たすことに加え、設立時に公開会社となることが選択できる。
公開会社は主に2つの目的で設立されている。国民から資金を調達し、政府の入札に参加するためである。また、ミャンマー証券取引委員会及びその他当局から許可を得、株式を正式に売却する前に公開会社となる基準を満たす必要がある。
しかしこれまで、公開会社の株式取引のための適切なプラットフォームはなく、法令遵守、財務的実行可能性、企業統治に関する監視も行われていない。
(Myanmar Times 2019年9月10日 第4面より)