ミャンマーにおいて日本の医師が2回の肝臓移植手術を実施する予定

日本人及びミャンマー人の医師たちがYangon Children’s Medical Hospitalにおいて9月下旬に2名の子供たちに肝臓移植手術を行うことを予定していると病院の広報担当者が9月11日に発表した。
医学長であるSu Su Dwe医師によると、ミャンマー国内で保険・スポーツ省から承認を受けた2番目及び3番目の肝臓移植手術となる。
「我々は1人目の肝臓移植手術を9月27日又は28日に予定している」と彼女は言い、2人目の手術をその2日後に行う予定であると付け加えた。
1人目の肝臓移植手術患者は肝臓がんに苦しむ1歳の男児である。男児の母がドナーとして肝臓を提供する。2人目の患者は前者とほぼ同年齢で胆道閉鎖症を患っている。やはり彼の母がドナーとして肝臓を提供する。両者ともにヤンゴン出身である。
胆道閉鎖症は、1つ以上の胆管が異常に狭いか塞がれる又は欠損するという、小児期の肝臓疾患である。これには先天性のものと後天性のものがある。
本手術は胆道閉鎖症の子供が通常の生活を送ることを支援し、ミャンマーの外科医に手術の経験を提供しミャンマーの医療基準を改善することが目的であると病院職員は述べた。
「私と息子を助けてくれた病院の全ての外科医と職員、そして息子の肝臓移植手術に対する全ての資金提供者に本当に感謝している」と、患者の一人の母親であるPa Pa Wutyi Kyaw氏は述べた
Lin Thant Metta小児がん財団、Daw Mya Mya Win and Groups、Nwe Ni Khine氏(Food for Children)、Yin Myat Thu博士の家族が手術費用の5,730万チャット(37,583米ドル)を寄付した。
病院関係者は、各手術の費用は合計で2,500万チャットであると述べた。手術の支援を提供したのは、省及び非政府組織であるJapan Heart-International Medical Volunteersである。
九州大学病院の田口智章医師が日本の外科医チームを率いる。
ミャンマー国内において最初に成功した肝臓移植は、2019年3月17日に同病院で行われた。
(Myanmar Times 2019年9月12日版 第3面より)