ミャンマー国軍が合憲性説明、総司令官の大統領兼務で

  • 2024年 8月 02日

ミャンマー国軍の最高意思決定機関である国家統治評議会(SAC)のゾーミントゥン報道官は2024年7月24日までに、SAC議長を務める国軍トップのミンアウンフライン総司令官による暫定大統領兼務の合憲性について説明した

 ゾーミントゥン氏は、暫定大統領が健康上の理由で国防治安評議会(NDSC)の会合に参加できない場合や、暫定大統領のポストが空席になった場合には、憲法412条(b)に従ってSAC議長が同評議会の議長を務め、行政措置を決定しなければならないと説明した。理由として、憲法419条に従ってSAC議長が大統領に代わって国の行政権を行使しているためだとした。

 声明によると、非常事態宣言中にNDSCのメンバーが不在になった場合、残るメンバーが憲法で定められた職務を継続しなければならないと、非常事態宣言に関する憲法412条と417条に定められている。
また、412条(b)には、NDSCの一部メンバーが会合に出席できない場合、大統領はメンバーである国軍総司令官、国軍副司令官、国防相、内務相と調整の上、非常事態宣言を発出できると規定されている。