銀行ライセンスは資金源の不確実性が原因で取り消された

  • 2020年 9月 14日

ミャンマー中央銀行(CBM)は、資本の資金源の不確実性が原因でAsia Yangon Bank Ltd (AYB)のライセンスを撤回したと発表した。
3月17日火曜日に、中央銀行は同動きについての詳細な説明なくAYBの銀行ライセンスの取り消しを発表した。
日曜日に、中央銀行はこの15年間で初めて、現地銀行ライセンスの取り消しについて説明するために国営新聞を招き記者会見を行った。
会見でCBMの副総裁Bo Bo Nge氏及びSoe Min氏は、中央銀行は2017年に初めてAYBの株式取引の不規則性に関する苦情を受け取ったと説明した。
同時に、AYBは払込資本金要件を満たしていなかったことが発覚したとBo Bo Nge氏は述べた。
2016年に、AYBは払込資本金の調達を提案した。銀行規制に基づきCBMはその適法性を決定するため、AYBの運営に使用される予定だった資金の出処を調査する必要があった。
Bo Bo Nge氏によると、調査により、AYBが使用するはずだった資金の適法性を示す証拠はないと判断された。
ミャンマーの2016年金融機関法によると、ミャンマーで設立された銀行は200億チャット以上の払込資本金を有し、資本金のための資金は合法且つ課税済みの原資であることについて示さなければならない。
中央銀行によると、AYBは払込資本金に関する最低要件を満たしていなかった唯一の現地銀行であった。
今年早期に、特別調査局は2017年に開始した調査から判明したことをCBMに提出した。調査はAYBの払込資本金の資金調達に規則違反があると結論付けたとBo Bo Nge氏は述べた。
中央銀行は大統領府及び法務長官府からのガイダンスを受け、AYBの銀行ライセンスの取り消しを決定したと彼は付け加えた。
「明確に言うと、AYBのライセンスの取り消しは財政的困難とは何も関係がない。ライセンスは、AYBの払込資本金に関して、完全に合法であることを証明できないお金の使用を許可することにより、国の銀行セクターのイメージが損なわれるため取り消された」とBo Bo Nge氏は述べた。
「顧客のニーズを満たす十分な資金があるため、預金者がAYBからお金を引き出すことは難しくない」と彼は付け加えた。
Asia Yangon Bank Ltdは約20年前に設立され、ヤンゴンのボダタウン地区に本店を置く。
Bayintnaung、Lewe、マンダレー、Taungoo、モンユワ、マグウェ、パテイン、ピー、Minbuに支店を持つ。
現地銀行の銀行ライセンスが取り消されたのはこれで3度目である。2005年に、CBMはAik Htun氏が所有するAsia Wealth Bank、Kyaw Myint氏が所有するMay Flower Bankのライセンスをマネーロンダリングに関与した疑いで取り消した。
(Myanmar Times 2020年3月24 日版 第5面より)