政府役人は、工業省(MOI)により管理されている57工場のうち4工場のみが収益を上げているとして、ミャンマー国営工場の大半を再編する必要があると提起した。
これら工場の約3分の1は毎年約3,000億~4,000億チャットの損失をMOIに生み出しているため閉鎖すべきと、下院議会の投資及び産業開発委員会書記官Aung Kyaw Kyaw Oo氏は述べた。
まだ稼働している残りの工場に関しては、既存の機械や設備のアップグレード及びオーバーホールが早急に必要である。解決策は、完全て又は一部の民営化であると役人は述べた。
「私たちは収益化に焦点を当てた管理システムを進め、国営企業の数を減らす予定である。多くの工場及び工場が建てられている土地は、収益を上げるために利用されていない。これら資産を体系的な方法で民営化し、負担を軽減したい」とAung Kyaw Kyaw Oo氏は述べた。
彼はまた、当局は株式を現地及び外国人投資家に売却する、合弁及び官民パートナーシップ(PPP)を含む様々なビジネスモデルを、現金を調達するために模索していると付け加えた。「これらの取り決めに基づき、MOIは監督者の役割のみを担う」という。
政府のデータによると、合計55の国営工場は2012年から2015年の間に、既に民間セクターとの様々なPPPsに基づき再編されている。
「工場を民営化し市場の需要に沿った生産を促進することは重要である。そうすることで、省が株式、資産、PPP負債の管理に協力し、更なる財政損失を防ぐために必要な行動を取ることができる」と計画財務省副大臣Set Aung氏は最近の議会で発言した。
エコノミストのAung Ko Ko氏は、民営化の手続きを効果的且つ持続可能的に行うには、汚職から解放されることが重要であると述べた。「改革には、不要な経費を削減する必要がある。私たちは資金を、他の緊急なインフラに使用する必要がある。そのため透明性を持って民営化手続きを進め、個人的な関係に基づく又は過小評価された価格での譲渡が実施されないようしなければならない。そのために入札を行う必要がある」と彼は述べた。
肥大化した労働力
損失の主な原因の一つとして、高い人件費がある。MOI全職員への給与の支払い総額は約500億チャットであり、退職者への年金は250億チャットである。これらは工場の大半が生産していないにも関わらず、支払われている。
「MOIには仕事をしていない従業員が多すぎる」とAung Kyaw Kyaw Oo氏は指摘する。
政策の実行及び規制の遵守を保証する産業協力部署の下には約440人の職員がいる。しかし、別の業界監督検査部署には合計1,486人の従業員がいる。これにより不要な業務の重複と、コストの非効率性が生じている。
「より良い組織構造に発展させるため、これらを見直し修正することが重要である」とSet Aung氏は述べた。
省庁の統合
先月Win Myint大統領により発表されたプロセスを合理化するためのMOI及び計画財務省の統合は、非効率性を排除し改革を加速するのに役立つことが期待される。
国営工場の改革支援及び産業セクター発展のための民間セクター促進を行うために、統合した省の下に部署は形成されるべきと彼は付け加えた。
更に、これらはセクター及び戦略的重要性に基づき工場を分類する優先制度も必要である。
現在の目標は市場経済を達成することであるため、より合理化された新しい構造の下で国営工場の改革を円滑に進めることが非常に重要であるとSet Aung氏は述べた。
Aung Ko Ko氏も同意する。「統合は良い考えだ。現在私たちは何も生産できておらず、他から全て購入しなければならない。結果として、貿易及び財政赤字を生み出している。これら両方が大きくなり、経済を低迷させている」と彼は述べた。
(Myanmar Times 2019年11月21日 第4面より)