ミャンマーで初めて近代的な信用調査機関が発足する

  • 2021年 6月 07日

12月30日にミャンマー信用調査機関会社(MMCB)は、国内で初めてかつ唯一の近代的な信用調査機関を発足させる。
ミャンマー中央銀行(CBM)によりライセンスを受けたMMCBは、貸手が、個人及び企業が利用可能な資金調達の選択肢を拡大することを可能にする近代的な信用報告システムをミャンマーで提供する。また国内でより責任ある貸付を奨励する。
調査機関は11月のソフトローンチ以来、ミャンマーの金融機関から借手に関して収集した情報を一元化している。これには借手の個人情報及び連絡先情報、クレジットアカウント、返済履歴が含まれており、ローンを取得するための担保リストの情報も含まれている。MMCBは借手の純資産、資産又は銀行預金額の情報は収集しない。
同情報と共に、調査機関は個人又は企業に関する信用報告書を作成し、金融機関がより良い貸付決定を行い、債務不履行のリスクを低減することを支援する。借手側は、貸手からより早くより競争力のあるサービスを受けることができるようになることが期待される。
「国の歴史上初めて、顧客の借入リスクを金融機関間で共有される信用情報を通して適切に管理することができるようになった」とMMCBの会長Zaw Lin Aung氏は述べた。
「財政的な約束の責任を持つ借手は、新たなローンをより迅速に受け取ることができる良好な信用履歴を持っている」と彼は付け加えた。
2018年5月にCBMからライセンスを受け取ったMMCBは、現在国家及び現地銀行、外国銀行支店及びノンバンク金融機関を含む220以上の潜在的な会員がいる。MMCBはメンバーシップを拡大し、今後2年間で商品及び、信用採点及びデータ分析報告書を含むサービスを提供することを計画している。
調査機関はミャンマー銀行協会のメンバーにより設立された会社MB Investmentと、シンガポール上場企業Credit Bureau Asiaの完全子会社である NSP Asia Investment Holdingとの間の60:40の合弁企業である。
カンボジアで唯一の信用調査機関として運営しているCredit Bureau Asiaは、一株あたり93セントで、12月2日にシンガポール証券所にデビューした。発表前の同社の株価は、一株あたり1.17シンガポールドルで引けた。
(Myanmar Times 2020年12月31日付オンライン記事より)