KBZ銀行口座保有者は、12月15日に銀行がデジタル銀行間送金システムを開始した後、
ミャンマーで他の銀行にお金を送金することができるようになる。
「デジタル送金は現在、現地銀行間でより簡易且つ安全に行うことができる」とKBZ副社長Robin Chua氏は述べた。
利用者は1回の送金あたり最高100万チャットを送金することができる。一日あたり500万チャットが送金の上限である。
KBZ利用者は、Myanmar Apex銀行、Yoma銀行、uab銀行、Myawaddy銀行、Rural Development銀行及びA銀行に送金することができる。
ミャンマー中央銀行は1回の送金あたり300チャットの手数料を設定しており、KBZは各送金に対し0.05%から0.1%の手数料を徴収する。送金者は受取人の銀行により徴収される手数料も支払う必要がある。
同動きはデジタル送金を促進し、COVID-19の中、銀行に直接出向く必要性をなくすことが期待される。
また同動きは、11月16日に元のCBM-NETの更新版であるミャンマー中央銀行金融ネットワークシステム2(CBM-NET2)が開始された後のことである。
CBM-NETは安全且つ効率的な支払い及び決済インフラであり、ミャンマーの銀行及び金融の促進及びデジタル化のために設立された。CBM-NETは2016年1月に初めて開始され、即時グロス決済システムを金融セクターに提供し、支払いの清算及び決済の1回限りの手続きをほぼ完全に電子化した。
日本国際協力機構の支援を受け、CBM-NET2は日本の国際決済システムに基づき、モバイルバンキングを介したオンライン取引の急増に対応するため開発された。同システムにより、商業銀行、国営銀行を含む全てのミャンマー銀行及び国内で事業を行うためのライセンスを受けた外国銀行を含む、全ての銀行間での銀行間取引を可能にする。更なる機能が2021年前期にシステムに追加される予定である。
CBM-NET2の開始は、異なる銀行間の24時間年中無休の国内現地通貨送金を可能にし、以前は現金払いや高リスクの非公式送金に依存していた人々が、公式な送金サービスによりアクセスしやすくする。また、給料送金や税金及び光熱費の自動引き落とし等の一括払いの促進も支援する。
(Myanmar Times 2020年12月16日付オンライン記事より)