ミャンマー中央銀行は現地銀行のライセンスを取り消す

  • 2020年 9月 11日

ミャンマー中央銀行は3月16日月曜日に、現地で設立されたAsia Yangon Bank Ltd (AYB)の銀行ライセンスを取り消すと発表した。
中央銀行は、取り消しは国の既存の法律に違反したためであると発表したが、同問題の更なる詳細については言及しなかった。
発表以降、中央銀行はAYBの管理を引き継いでおり、顧客が通常の銀行業務時間中にお金の引き出しができるよう手配を行った。
火曜日の記者会見時点で、同問題の詳細を明確にするために中央銀行職員への連絡を試みたが成功しなかった。
AYB会長Myo Paing氏は、「現時点ではCBMの発表に関して何も言うことはないが、必要に応じて公に発表を行う」とミャンマータイムズに述べた。
現地銀行の銀行ライセンスが取り消されたことはこれで3度目である。2005年に、CBMはAik Htun氏が所有するAsia Wealth Bank、Kyaw Myint氏が所有するMay Flower Bankのライセンスをマネーロンダリングに関与した疑いで取り消した。
投資企業管理局(DICA)からの会社登記データによると、AYBの取締役はNaing Myo Min Nu氏、Myint Swe氏、Myo Paing氏、Chain Shein氏、San Tin氏、Tin Pe氏及びTun Win氏である。
「中央銀行は様々な理由で銀行ライセンスを撤回することができる。それらの中には貧弱な管理体制、特定規則への違反、マネーロンダリングへの関与がある。以前、Asia Wealth Bank及びMay Flower Bankのライセンスが撤回された。AYBに関して、現在ミャンマー中央銀行のみがライセンス取り消しの理由を知っている。他国では、規則に従わなかった小規模銀行が閉鎖されることが多く、その閉鎖が多くの人に影響を及ぼす大規模銀行は厳重な罰則を受ける」とCBMの元副管理者Than Lwin氏は述べた。
約20年前に設立されたAYBはヤンゴンのボタタウン地区に本店を置き、Bayintnaung、Lewe、マンダレー、Taungoo、モンユワ、マグウェ、パテイン、ピー、Minbuに支店を持つ。
2017年7月に、CBMは多額な負債に関する報告書の提出を銀行に義務付ける規則を導入し、銀行の流動比率の計算方法の修正、銀行により提供される定期ローンのローン額の変更、銀行が保有することができる資産の種類に関する規制の強化を行った。銀行の取締役会のメンバーの資格に関する具体的なガイダンスが発行され、銀行は取締役会のメンバーに任命する際の基準を遵守するよう指示された。
(Myanmar Times 2020年3月18日版 第4面より)