ミャンマー責任ある企業センター(MCRB)により発行されたPwint Thit Sa Report 2020によると、ミャンマーのコーポレートガバナンスと透明性は、2019年と比較して今年は民間セクターで改善しているが、国営経済企業(SEE)の状況は未だ進展がない。
本報告書の目的は、企業が良好なガバナンス及び透明性の基準を構築することを支援し、健全な企業経営及び開示の重要性をより認識させることであるとMCRBのダイレクターVicky Bowman氏は述べた。
MCRBによると、2020年の報告書は、ミャンマーの企業開示の状況についてこれまで公開されている報告書の中で最も意欲的であり、上場、公開、民間企業及びSEEを含む260のミャンマー企業の企業ウェブサイトのオンライン開示を評価している。評価にはミャンマーの銀行に求められる高い水準のコーポレートガバナンスを反映するため、全銀行が含まれている。
企業プロフィール、コーポレートガバナンス、持続可能な経営、ミャンマーでの責任ある事業活動の報告及び見直し、汚職防止、規則及び規制企業開示、方針の進展も評価には含まれている。
今年、最も高いスコアを獲得したミャンマー企業上位3位は、uab銀行、City Mart Holdings Group(CMHL)、Shwe Taung Groupである。他のスコアが高かった企業はYoma銀行、First Myanmar Investment Public (FMI)、Max Myanmar Group、Kanbawza銀行(KBZ)、Myanmar Thilawa SEZ Holdings、TMH Telecom Public、Dagon Groupである。
260社のうち52社が公開企業で、174社が民間企業、28社がSEE、6社がヤンゴン証券取引所に上場している企業である。合計98社が企業ウェブサイトを持っておらず、これは昨年から12%の改善を示している。しかし、企業がウェブサイトを持っていたとしても、多くが本調査の対象となる基準に関するデータをほとんど又は全く公開していない。
2020年の全体平均スコアは改善したが、SEEのスコアは2019年の3%から2020年には2%になり、これは主により挑戦的な採点項目に対して採点される一方で、データの拡張又は更新を行っていないことが原因である。
開示に関して、主要なSEEはYangon Electricity Supply CorporationとMyanmar Shipyardsで、全体平均の2%を上回っているのはこの2つのSEEのみであると報告書は述べる。「SEEは、2018年ミャンマー持続可能な発展計画及び今後のミャンマー経済回復改革計画によって構想される改革に基づき、コーポレートガバナンスと開示を強化する必要がある」と報告書は述べた。
(Myanmar Times 2020年12月22日付オンライン記事より)