信用リスク評価を提供するCredit Bureau Asia (CBA)は、1株あたり93シンガポールセントの3,000万株の新規公開株(IPO)に関して、シンガポールの金融当局に目論見書を登録した。株式は12月3日に、シンガポールの第一部証券取引所で取引が開始される。
CBAは、ミャンマー金融機関法に基づきミャンマー中央銀行により2018年5月に非独占的なライセンスを付与されたMyanmar Credit Bureauの株式を40%保有しており、これはミャンマーで唯一の信用調査機関である。
ミャンマー銀行協会により設立された持株会社MB Investment Limitedが、残りの60%を保有している。
Myanmar Credit Bureauは信用報告書、データ分析、監視サービス等の他の商品、顧客向けの商品、信用情報及び他の関連データの収集を通して個人及び企業にプロファイルを提供する。
これは、貸手のリスク評価手続きを向上し、ミャンマーの潜在的な借手の信用力を評価することに役立つことが期待される。ミャンマーでは、企業の過半数が信用歴を文書化しておらず、それにより成長に必要なローンの資格がない。
Myanmar Credit Bureauは現在、2018年12月に米国に拠点を置くEquifax New Zealand Services and Solutionsとのライセンス契約に署名した後、信用調査ソフトウェアを使用する独占ライセンスを保有している。
Myanmar Credit Bureauは4月に商業的営業を開始する予定だったが、2020年の第4四半期に開業へと変更した。現在、国家及び現地銀行、外国銀行支店、ノンバンク金融機関を含む220以上の潜在的な会員がいる。メンバーシップを拡大し、今後2年で信用採点及びデータ分析報告を含む商品及びサービスを提供することを計画している。
CBAはシンガポールの金融機関データビジネスで99.9%のシェアを占めており、カンボジアとミャンマーで唯一ライセンスを付与された金融機関データ企業である。既存の提供サービスを成長させるだけでなく、新規及び既存のマーケットで地域的に拡大するために資金を調達している。
目論見書によると、新規公開株の募集価格に基づき、CBAの上場後の時価総額は約2億1,430万シンガポールドルになると予想される。
(Myanmar Times 2020年12月1日付オンライン記事より)