政府は企業、投資家のための救済措置のリストを拡大する

  • 2020年 10月 02日

政府はCOVID-19パンデミックによる影響を受けた企業の痛手を和らげ、ミャンマーへの投資家の関心を維持するため多くの救済措置を展開している。
4月11日の指令では、商業省は全ての医薬品及び医薬品原材料の輸入ライセンス料を貿易業者に免除するとした。
1993年と1998年に同様の免除の先例が2件あり、それぞれ36と31の医薬品及び関連原材料を免除した。
これらの過去の通知を上書きする形で、最新の輸入ライセンス料免除は即時有効となり、同セクターの企業にいくつかの救済を提供するため全ての種類の医薬品及び関連原材料を対象とする。
当局はまた、ここ数週間で他の措置も承認している。
手数料の減額
同国への投資許可のための申請を希望する投資家は、通常の申請料の半額のみを支払う必要があるとミャンマー投資委員会(MIC)は4月9日に発表した。これにはミャンマー及び外国人投資家双方が含まれる。新たな手数料体系は4月20日から有効で、当局が手数料を見直し改定するまで有効である。
返済の延期
マイクロファイナンス及び他のノンバンク金融機関は、小規模事業者及び低所得労働者のほとんどがCOVID-19による経済暴落に直面しているとして、返済を延期することを借手に認めるよう指示されている。
計画財務省のマイクロファイナンス事業監督委員会は4月6日に、元本も利子も強制的に回収するべきでないと述べた。
ライセンスの延長
自動車のディーラーは2か月の輸入ライセンス延長が認められ、新たに輸入された自動車の需要の減少をより良く管理できるようになると商業省の上級職員は4月9日に述べた。
輸入ライセンスは通常3か月ごとに更新される。これの前は、商業省は最大2回まで1か月の延長を許可していた。
承認の迅速化
MICは労働集約及びインフラストラクチャー事業への投資のための承認を加速すると、MIC書記官Thant Sin Lwin氏は4月6日に述べた。これは製造業及び観光業等のセクターでの解雇の影響を相殺するため、できるだけ多くの労働者が仕事を見つけることを保証するためである。
MICはまた、フェイスマスク等の製造供給関連を含む医療及び医療機器製造業の承認も加速する。また製薬会社、医療サービスプロバイダーも優先するとThant Sin Lwin氏は述べた。
納税期限の延長
政府によると、同会計年度の第2、第3四半期の所得税及び商業税の支払期限を同会計年度末まで延長する。
同会計年度末までの輸出の際の2%の源泉徴収税の免除が、発表されている。
金利の緩和
ミャンマー中央銀行は3月12日に政策金利を0.5%引き下げ、さらに1%の引き下げが4月1日から有効となる。
中央銀行レートは現在年間8.5%である。銀行は6.5%の最低預金金利を支払う必要があり、有担保の場合最大11.5%、無担保の場合14.5%で貸し出される。
ローンの承認
政府は4月9日時点でCOVID-19による影響を受けた88の企業へのローンを承認した。
1,000億チャット(7,000万米ドル又はGDPの0.1%)相当のCOVID-19ファンドは先月設立され、縫製及び観光セクター、中小企業の中で影響を受けた企業にソフトローンとして支払われる。
資格のある借り手は、期間は必要に応じて再評価されるが1年間の間、年1%の金利での返済が予想される。
(Myanmar Times 2020年4月13日付オンライン記事より)