ミャンマーは10年間の債券オークションを近いうちに開始する

  • 2020年 2月 07日

ミャンマーは新たに造られた保険業界からの長期借入金に関する需要を満たすため、10年間のソブリン債のオークションを開始する予定であると、計画財務省(MoPF)国庫局の局長Si Si Phone氏は述べた。
「私たちは主に保険会社からの需要が高まると同時に、10年間の政府国庫債券のオークションを始めることを計画している」と彼女は11月18日の会議で発言したが、オークションの詳細スケジュールや表面利率の更なる詳細を提供することはなかった。
保険会社にとって長期ソブリン債に自社の保険を投資することは一般的であり、資金調達及び株式よりも低リスクで利益を生み、場合によっては保険料を引き下げて保険契約をより魅力的にする。
「既に国債に投資する資金の準備ができている」とCB Insuranceの社長Thaung Han氏は述べた。
保険セクターの参入はミャンマーの新生債券市場を深め、財政赤字を埋めるための資金調達に役立つとして切望されている。また財政赤字を埋めるためにミャンマーが中央銀行に依存することを減らすという、広範な目標に沿っている。2年以内の目標は、中央銀行の資金調達から国を完全に引き離すことである。
国家顧問の経済政策顧問を務めるショーン・ターネル氏は、政府の債券の資金調達の選択肢を拡大する動きを称賛し、これは外国からの借入よりも良い方法だと述べた。
ミャンマーは3か月の国庫債券のオークションを開始した2015年に、初めてソブリン債を導入した。2016年に、6か月、12か月だけでなく2年間、5年間の国庫債券が開始された。
過去4年以上で、ミャンマーは6,000億チャット以上のソブリン債を調達してきたとSi Si Phone氏は述べた。
一方で、計画財務省はアジア開発銀行(ADB)の支援を受け債券市場のマスタープランに取り組んでいる。同プランは戦略及び手続きを深め、短期及び長期に渡る債券市場の管理が含まれている。
「政府が以前株式市場の発展により焦点を当てていたため、依然としてミャンマーの債券市場開発は非常に初期の段階である」とADBで東南アジア開発の金融セクターエコノミストSophie Nguyen氏は述べた。彼女はまた、10年間の債券を導入する計画は、ミャンマーの債券市場を深める上で正しい方向への一歩であると述べた。
(Myanmar Times 2019年11月20日 第4面より)