2019年10月30日、ミャンマーのカイン州マンダウェ及びタイのMae Sotをつなぐ、重車両用の新しい橋が公式に開通した。同地域の旧橋梁は自動車により使用されることが運輸通信省から発表された。
「タイからの3台のトラック及びミャンマーからの3台のトラックが開通初日のテストとしてNo.2 Friendship Bridgeと呼ばれる橋を渡った。この新しい橋は非合法貿易を減じ、2国間の物資の輸送を改善する一助となるだろう」と、ミャンマー高速道路輸送サービス協会の事務局長であるAung Moe氏は述べた。
現在、ミャンマー国内で1年間有効な国境検問免許を保持している運転手は100人程度であるとAung Moe氏は言う。橋が開通すれば、タイからのトラックがヤンゴンのティラワ港に至り、ミャンマーからのトラックはタイのバンコクのレムチャバン港に至ることとなる。
「過去、タイでにおける貿易許可を得ていたにもかかわらず、制限されたルートに沿って運行しなければならず、タイへの乗り入れを許可されず、国境で他のトラックに積荷を移さなければならなかった。今ではタイのトラックに積荷を移すという無駄な時間なくタイに物資を輸送することができるようになった」と、ミャンマーコンテナトラック協会の執行委員であるMyo Htut Aung氏は述べている。
現在、4つの企業が越境ライセンスを申請しているとMyo Htut Aung氏は述べており、この申請には、ドライバー(業務用車両の運転を許可する赤い免許が必要)及び車両の許可を同時に申請する必要があると付け加えた。
「今後、橋の開通によって貿易は容易になるが、より良い輸送路線とより良い貿易は同義ではない。それが両国間の貿易を促進できるかどうかを知るには少し時間を要するだろう。タイからの輸入は現在、ミャンマーからの輸出を超えている。とりあえず、貿易ルートに沿った交通渋滞は解消されるだろう」と、Myawady Border Trading Associationの会長であるThin Thin Myat氏は述べている。
新しい橋の調査は2012年5月に始まり、建設は2015年8月に始まった。
2018-19会計年度の8月までのMyawady国境通過による取引高は、8億7,923百万米ドル(1.3兆ミャンマーチャット)に達した。
橋の開通式典にはアウン・サン・スー・チー国家顧問及びタイの首相であるPrayut Chan-o-cha氏が出席した。
40億バーツ(1980億8,000万ミャンマーチャット)を投じた270メートルの橋は、タイの支援で建設された。
橋への進入路はミャンマーでは3.6キロメートル、タイでは17.25キロメートルである。
この橋はベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーを結ぶ東西経済回廊に位置している。
(Myanmar Times 2019年11月4日版 第4面より)