CB銀行は、API-Exchange(Apix)でイノベーションラボを開始し、アセアン地域で銀行以外の金融テクノロジー(フィンテック)企業に手を差し伸べた初の銀行となった。
Apixは、標準化された枠組みの中で金融機関とフィンテック企業が互いを見つけられるよう構築され費用対効果の高い世界初のクロスボーダーオープンアーキテクチャプラットフォームだ。また、新しいフィンテックソリューションを設計するためのサンドボックスを提供し、世界の他の地域においてこれらの新しいテクノロジーが採用され展開していくことを促進している。
2018年9月に運用され始めたApixは、シンガポール金融庁、国際金融公社及びアセアン銀行協会が共同で設立した非営利団体であるアセアンファイナンシャルイノベーションネットワークの先駆けである。同ネットワークの目的はフィンテックの発展を支援し、アセアン地域においてより大きな財政的包摂を実現することである。
「銀行がフィンテック企業と協力し顧客に付加価値サービス及び革新的な金融ソリューションを提供するという成功例が世界的に数多く見られる。Apixプラットフォームにより、信頼できるフィンテックパートナーをより効率的に選択できるようになると考えている」とCB銀行の取締役であるThein Zaw Tun氏は述べている。
Thein Zaw Tu氏は、CB銀行はフィンテック企業や地域の金融機関とのパートナーシップを積極的に求めていると付け加えた。同銀行はまた、ミャンマー国内の様々なフィンテック企業や大学がApixプラットフォームに参加することを支援したいと熱望している。これにより、フィンテックのエコシステムが拡大し、人材の育成が促進される。
Apixの開発に関与するコンソーシアムパートナーで最高経営責任者であるNavin Suri氏は、このプラットフォームにより企業がプロトタイプを構築する資金を得るために必要な最大12ヶ月の書類作業及び予算を削減できると述べた。
「Apixは、金融機関ごとに個別の安全な環境を提供し、独自のプライベートサンドボックスを備え、実験を開始するために必要な無制限のユーザーに対するアクセスも可能だ」と彼は述べた。
(Myanmar Times 2019年10月23日版 第5面より)