東南アジア諸国連合(ASEAN諸国)の中でミャンマーのパスポートインデックスが最下位

  • 2019年 12月 23日

ミャンマーは主に経済的自由の欠如により、ヘンリー&パートナーズの最新のパスポートインデックスにおいて、107ヶ国のうち95位と、東南アジア諸国連合(ASEAN諸国)の中で最下位である。
このパスポートインデックスは、国際航空運送協会からの特定の資料に基づいており、渡航の際のビザ免除及びアライバルビザ利用に基づいて点数付けされている。
日本とシンガポールは最高得点227点のうち190点で1位を獲得した。ミャンマーは、ジブチとナイジェリアとともに46点にとどまった。
2位はフィンランド・ドイツ・韓国で188点、3位はデンマーク・イタリア・ルクセンブルクで、事前にビザを取得しなくても世界187か国の目的地に旅行することができる。6位はイギリスとアメリカで184点だが、両国ともに2014年の1位から大幅に低下し、2010年以降、最も低い位置付けである。
東南アジア諸国連合(ASEAN諸国)の中で177点のマレーシアは12位、ブルネイは165点で21位に位置している。その後、45位低下したタイは77点で65位となった。インドネシアは70点で73位、フィリピンは65点で77位、カンボジアは53点で88位、ベトナムは51点で90位、ラオスは49点で92位である。ミャンマーは、世界95位で、アセアン地域では最も低い位置にいる。
10年前のミャンマーの公式の順位を入手することはできないが、ビザ免除国は約30か国であったと推定される。2014年は86位でビザ免除国は42か国、現在のミャンマーのビザ免除国は46か国のみである。
しかし、現在では「パスポートパワー」は、旅行者が単にビザを必要とせず入国するための指数ではないとヘンリー&パートナーズの役員であり、東南アジアの責任者であるDominic Volek氏は言う。
「我々の進行中の研究に基づいて、ビザの自由、ビジネス及び投資の自由、司法の独立、財政の健全性、財産権等の他の利益との間に強い相関関係がある」と彼は説明した。
政治学の研究者は、ヘンリー&パートナーズのパスポートインデックスと経済的自由指数の過去のデータを活用して、ビザの自由、海外直接投資の流入を含む、財産権、税負担、投資の自由等、経済的自由の様々な指標との間に強い正の相関があることを見出した。
ビザの点数が高い国もまた、経済的自由、特に投資、金融、ビジネスの自由において高順位をとっている。
「この正の相関関係の特に顕著な例の1つはシンガポールであり、ほぼ全ての経済指標で最高位に位置し、ヘンリー&パートナーズのパスポートインデックスではトップの座を占めている」と彼らは言った。
パスポートインデックスの14年の歴史のほとんどはヨーロッパの国又はアメリカが最高位に位置していたが、アジア諸国の順位が上昇し、2018年に劇的に変化した。
パスポートインデックスの上位10か国は前回の更新の7月以来、比較的安定しているが、下位の国にはいくつかの顕著な変化がある。
アラブ首長国連邦は南アフリカを含む多数のアフリカ諸国へのビザ免除を取得した後、過去3ヶ月で5位上昇し、現在は15位である。
シリア、イラク及びアフガニスタンは最下位であり、ビザ免除及びアライバルビザでの入国が可能なのは各々わずか29、27か国及び25か国である。
(Myanmar Times 2019年10月3日版 第4面より)