日本がミャンマーの医療技術を向上させる

  • 2019年 10月 09日

保健スポーツ省は、医療工学における国内の技術力を高めるための構想を発表した。
ヤンゴンの医療技術大学の人事部幹部によると、国際協力機構(JICA)の支援を受けたプロジェクトが同大学で2023年4月まで実施される。
同プロジェクトの目的は、より高度な医療サービスを提供できるよう、臨床工学において地域コミュニティの未来のリーダーを育成することである。また、メディカルエンジニアの育成を強化することにより医療機器のメンテナンス性を向上させたいとしている。
「全国の医療従事者は多くの種類の医療機器を使用している。これらの機器のメンテナンスにはメディカルエンジニアが必要である。十分に熟練したメディカルエンジニアが国内にいなければ、政府は専門家を外部から雇うために多額の費用が必要になる」と医療技術大学理学療法学部長でプロジェクトのコーディネーターでもあるMyo Thuzar Khin氏は述べた。
5年間のプロジェクトで、5名の学生が医療技術大学において医療工学の学位取得のため勉学に励む。各医療工学コースの期間は10か月半である。
2019年4月の初の卒業生には、保険スポーツ省で働く9名の技術者及び9名のメディカルエンジニアが含まれている。
2期目のコースは2020年1月に開始され、6名のエンジニア及び公立病院の集中治療室、高度治療室、血液科の8名の看護師、3名の医療画像技術者、1名の医療検査技師が含まれる。
同大学のミャンマー人トレーナーと講師は、解剖学及び生理学、一般病理学、薬学入門、応用数学及び物理学などの科目を指導し、日本の臨床技術者はミャンマー人トレーナーと連携して臨床医学を担当する。
「私たちは病院で毎日使用される医療機器や機械を適切に扱う方法を学び、このコースから多くの利益を享受している。また、何か問題が発生した場合には機器を自身でメンテナンスすることが出来る。このコースは公立病院で医療機器と機械を使用する全ての医療従事者に必要であると考える」とマンダレー総合病院の看護師であり卒業候補者の1人であるWai Hnin Zaw氏は述べた。
同省はまた、2023年に4年間の学士課程を実施する予定である。
(Myanmar Times 2019年7月31日版 第2面より)