7月26日、オンライン上で販売されている注射用懸濁液であるインフルエンザワクチンVaxigrip Tetraが違法に輸入された医薬品とみなされるため、購入及び使用を控えるよう食品医薬品局(FDA)が警告した。
FDAによると、ワクチンは温度管理されたサプライチェーンである「ゴールドチェーン」によって保管される必要があるが、オンライン上で販売されているワクチンが適切に管理されているか否かを確認する手段はない。
「これらのワクチンは、輸入医薬品としてFDAにまだ登録されておらず、同薬品を取り扱うためにFDAに登録した医薬品輸入業者はない」とFDAのヤンゴン支部長Min Wun局長はミャンマータイムズに語った。
FDAによれば、Vaxigrip Tetraは2つのA型(A / H1N1及びA / H3N2)と2つのB型(山形系統及びビクトリア系統)それぞれの4つのインフルエンザ株を含む季節性インフルエンザワクチンである。菌株は2013年からの世界保健機関の推奨に基づいて選択される。
2018年2月に公布された医薬品登録申請ガイドラインによれば、ミャンマーにおいて輸入医薬品や医薬品の販売を希望する製薬業者、輸入業者、卸売業者は医薬品を流通させるためには食品医薬品局にて登録を申請する必要がある。
FDAの当局者は、注射用懸濁液であるインフルエンザワクチンVaxigrip Tetraがミャンマーにおける輸入医薬品リストに登録されていないことを確認した。
「登録されていない輸入医薬品は一般市民にとって安全でないこともあり得る」とMin Wun氏は語った。
FDAによれば、ミャンマーの食品医薬品局の承認によって登録された外国医薬品が49種類あった。
(Myanmar Times 2019年7月29日版 第2面より)