違法油井管理者を法律に従わせるための呼び出し
ミャンマー中部のマグウェ地方には油井が点在するが、違法な採掘者を法に従わせる必要がある。これらの違法行為は汚職慣行の原因であり、地方政府の収入の損失につながる。
これらの油井は世界的な原油価格の変動にもかかわらず、周辺地域の多くの人々の収入及び雇用の源であり、また近年の汚職行為の源泉にもなっている。2019年6月初旬、汚職防止委員会は油井にかかわる9,000万チャット相当の賄賂を受け取ったとされるパウ地区の地方政府職員と警察官を逮捕した。
マグウェは1世紀以上に亘る石油の供給源であり、油井からの収入は現在においても地方政府の運営に使用されている。指標として前政権時代の地方政府は石油産業からの税収として、2016年半ばまでの5年間で75億チャットを得た。その後2019年6月中旬までに回収された収益はそれからほぼ2倍の140億チャットとなった。
パウ地方議会議員であるYe Win Tun氏はこれらの違法者を法律に従わせることで必要な税収が賄えると述べた。彼によるとこれらの油井は許可されている深さより1,000フィート程も深く掘られており、パウ地区及びミャイン地区の間にあるとのことだ。
「違法な活動を抑制するための措置が取られた場合、労働者としてこれらの油井に収入を頼っている約15万人の多くは失業するだろう」と彼は述べた。2018年8月、地方政府は78箇所の違法油井を閉鎖した。
「法律が適切に施行されておらず、法律と実際の運用との間に乖離があるため、汚職の温床となっている」とYe Tun Win氏は述べている。
政府のデータによると、2017-18会計年度に石油生産ライセンスが新たに12の区域に付与され、その他の20区域で更新された。2016-17年度には、11区域がライセンスを取得し、さらに45区域で更新された。
(Myanmar Times 2019年7月8日版 第5面より)