グラブはグラブタクシー、グラブThoneBane、グラブバイク乗車中の事故に対応するため、国営企業のMyanma Insuranceと提携し運転手と乗客を対象とする団体傷害保険(PAI)を開始する。
これはヤンゴン、マンダレー、バガンの4輪、3輪、2輪車タクシーを対象とする、ミャンマーで団体傷害保険を獲得した初めてのタクシー配車会社である。
現在ミャンマーの全グラブはプラットフォーム上で、防止可能な事故ゼロを達成するという約束に沿って保険をかけている。
グラブの団体傷害保険は事故が原因の死亡、永久的な手足切断、身体障害が起きた場合に備えて、運転手と乗客を対象に提供する。運転手又は乗客に対する補償には、ミャンマーでの事故1件当たり1,000万米ドルを含む総填補限度額を条件とし一人当たり最高7,500米ドルの傷害給付金が含まれる。各事故はMyanma Insuranceにより個別に評価される。
グラブは当該保険を利用者のために追加料金なしで提供する。
「私たちはミャンマーの多くのタクシー運転手が生命保険や健康保険に加入していないことを認識しており、彼らの仕事中に保険を提供できることを嬉しく思う。乗客の場合、乗車から降車まで当社の保険に基づき保護されるため、グラブ乗車中は安心して乗車することができる。これは道でタクシーを拾うのと比較して、グラブという安全な乗車選択肢を提供する」とグラブミャンマーのカントリーヘッドCindy Toh氏は述べた。
グラブは請求フォーム、診断書、最終病院又は薬の領収書原本の写し、医療報告書、警察又は事故の報告書、グラブ予約の証拠等の必要書類の収集を含む保険請求手続きで請求者を支援する。
また請求者への請求額の確認及び処理、払い戻しのためMyanma InsuranceとChubbに文書を提出するのにも役立つ。
グラブとMyanma Insuranceとの提携はミャンマーでは初めてのタイプであり、ミャンマーの保険業界にとって重要な節目となる。重要なのは、グラブが世界的保険パートナーであるChubbからミャンマーの主要保険会社に、国際的保険専門知識の移行を促進していることである。この協力を通して、Myanma Insuranceは技術及び専門的知識を向上させ、国内保険セクターの成長に貢献する。
提携は、ミャンマーの保険セクターの継続的な自由化の観点からも重要であり、2019年4月に外国保険会社5社が100%所有の生命保険子会社を通して生命保険証券を発行する暫定ライセンスが付与された。
国の認識不足は保険業界拡大にとっての課題である。ミャンマーの保険普及率は非常に低く、GDPシェアはたったの0.07%である一方保健密度は1米ドルに近い。1,000人のうち86人のみが保険に加入しており、国内の交通事故関連の死傷者は増加すると予想される。
(Myanmar Times 2019年6月19日版 第4面より)