ミャンマーの産業を後押しする保税倉庫計画

  • 2019年 6月 10日

計画財務省の関税局と英国の援助基金プログラムであるDaNaが4月30日、税関職員及び関係職員に国内産業の支援における保税倉庫システムの可能性を周知するためにDeveloping Custom Bonded Warehouse計画を開始した。
保税倉庫は特に高額商品及び高輸入関税品を輸入する産業を支援するように設計されている。顧客が商品を購入するか輸出市場を特定する意思があると判断するまで、保税倉庫に保管することで輸入関税の徴収を延期することができる。これは業者が生産性を向上させ、キャッシュフローをより適切に管理できるようになることを意味する。
輸出価格には組込関税及び税金が含まれていないため、本システムでは輸出された完成品を地域的及び世界的な市場でより競争力のある価格にすることができる。例えば、より短いリードタイムが競争力の要因である衣料品輸出国でよく見られる。
関税局副部長のAung San Tun氏は「保税倉庫業は雇用機会の増加に伴い改善した。特に裁断、製造、梱包(CMP)製造は、顧客にリアルタイムで商品を提供すること、輸送及び製造のコストを節約することなどの分野で増加する可能性があり、より高い競争力が国際市場に参入することを可能にする。更に、海外の業者は我々の国を緩衝地として、保税倉庫における仕事だけでなく、徴収する税金額も増加させる可能性がある。加えて、税関や保税倉庫が国境にある場合には近隣諸国との貿易はより発展するだろう」と述べている。
保税倉庫システムは輸出入プロセスを合理化し、縫製業やその他の製造業など主要産業の変革に貢献するだけでなく、中小企業と大規模な多国籍企業や国内企業との連携に資する環境を作り出す。
世界銀行によると、2018年のミャンマーのパフォーマンス指数は160のうち137であった。
(Myanmar Times 2019年5月1日版 第5面より)