【ミャンマー】通貨安リスク続く、米利下げの影響限定的

  • 2024年 9月 30日

ミャンマー通貨チャットの実勢レートは2024年9月19日、1米ドル(約142円)=5,200チャット台となった。2024年9月に入って横ばいの傾向が続いている。
米国では、連邦準備制度理事会(FRB)が2024年9月18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で4年半ぶりに利下げを決めた。利下げが続けば、対米ドルでアジア新興国通貨を押し上げる要因となるが、ミャンマーでは政情不安に打ち消され、中長期的に通貨安が続くとの見方が出ている。
 
 ミャンマー軍事政権は統制強化などで通貨安と物価高に対処しようとしてきた。
為替では、中央銀行が定める公定レート、国内企業間のオンライン取引レートなど多重相場が発生しており、実勢レートのチャット安と共に、各産業の事業活動の弊害となっている。