繰り返される遅延によるITD契約の停止:ダウェイ特別経済特区

  • 2021年 6月 16日

ミャンマーは、Italian-Thai Company (ITD)とのダウェイ特別経済特区開発のための様々な契約の停止は、事業が軌道に乗るのが繰り返し遅れていることに起因するとダウェイSEZ管理委員会の会長Tun Naing氏は述べた。
彼は、工事の遅れ及びITDが財政状況と契約に基づく義務に関する報告を提出できなかったことにより、当局が会社の能力への信頼を失う結果になったと述べた。
ダウェイSEZ管理委員会は2020年12月30日にITDに対し、2015年に締結された9つの事業の契約及び譲歩契約について破棄することを通知した。
ITDは現在、訴訟進める方法の法的相談を求めている。「最初の事業領域に関してITDが他のディベロッパーに置き換えられた場合、補償について交渉することができる」とTun Naing氏は述べた。
彼はまた、ミャンマーは単一の相手との大規模な国家事業の契約をすることを避けるべきだと述べた。「私たちは事業を段階やブロックで分け、各段階やブロックごとに適切なディベロッパーを選ぶべきである。また単一ディベロッパーに大きな領域を付与することも避けるべきである」と1月18日にネピドーで行われた記者会見で彼は述べた。
「ITD契約を破棄することにより、ダウェイSEZ管理委員会は事業を見直し、新たなパートナーを探す機会を得ている。ミャンマーにとって、これは唯一かつ戦略的な機会である」と彼は述べた。
双方が友好的に同問題を解決するべきであり、ミャンマーはタイと国境を接する南東部の海外に位置するタニンダーリ管区の首都ダウェイから北に20キロ行ったところにあるダウェイSEZの発展のため、タイ政府との協力を継続するとTun Naing氏は述べた。
80億米ドルをかけたSEZは20,000ヘクタールの土地で構成され、工業団地及び港湾施設を含む。完成すれば、ヤンゴンにあるティラワSEZの約8倍、ラカインにあるチャウピューSEZの10倍以上となる東南アジア最大のSEZとなることが期待されている。
2020年11月に、日本政府はダウェイ深海港事業の開発に参加するために、必要な設備投資の総額を決定する調査を開始すると述べた。
ミャンマーは現在、長期間遅れているSEZの建設開始のため、日本からの財政的及び技術的支援を頼りにしている。
ダウェイSEZ管理委員会によると、2021年半ばにタイ国境のHtikheeとタニンダーリ管区にあるダウェイSEZを結ぶ140キロメートルの2車線高速道路の建設のため、タイから融資を獲得した。
完成すれば、SEZから車で約2時間半でHtikheeまで行くことができる。Htikheeからバンコクまではさらに2時間かかる。
(Myanmar Times 2021年1月18日付オンライン記事より)