ミャンマーが非常事態宣言を再延長、延長は6回目

  • 2024年 8月 14日

ミャンマー国軍は2024年7月31日、非常事態宣言を2024年8月1日から6カ月延長すると発表した。国軍は2021年2月の権力掌握以降、非常事態宣言を既に5回延長していた。直近では、権力掌握から丸3年経った2024年2月1日、非常事態宣言が6カ月延長され、今回、6回目の延長となる。

今回の再延長は、非常事態宣言解除から6カ月以内に実施が定められている総選挙実施が、国軍と少数民族の武装組織や民主派武装組織との戦闘が2023年10月以降特に激しくなったことから、難しいと国軍が判断したためだ。

非常事態宣言は再延長されたが、国軍政府は総選挙実施に向けた国勢調査を2024年10月に実施すると発表している。国軍政府は2021年2月の非常事態宣言の発令に際し、民政復帰を目的とした今後の全国規模での総選挙実施についてのためと説明していた。しかし、現地報道によれば、最近は選挙実施が可能な地域から先行して実施することも検討している。