ミャンマーの財閥ヨマ・グループは11日、最大都市ヤンゴン中心部の大型複合開発「ヨマ・セントラル」の建設工事を再開させた。
　ヨマ・セントラルの建設工事は、高層ビル４棟の建設や低層の旧ミャンマー国鉄本社ビルの改装などで構成される。このうち高層ビル１棟の建設工事を進めており、他も状況が許せば、順次再開させていく見通しとなっている。
工事は、2021年２月に発生した軍事クーデター後の混乱で中断し、グループ会社の業績の足かせとなっていた。政情不安で足元のビジネス環境は混迷するが、ヨマ・セントラルの完成は、将来の長期的な収益源として期待できる。
　今後は、軍事政権下のミャンマー事業に厳しい視線を送る投資家らとの対話が課題となる。