アジア開発銀行(ADB)は2023年9月20日、「アジア経済見通し2023年9月版」の中で、ミャンマーの2023年度の経済成長率をについて4月版の予測値を据え置き、前年度比2.8%と発表した2024年度も4月版と同じ3.2%と緩やかな成長になるとした。ミャンマーでは継続する不安定な社会・経済情勢を反映し、新型コロナ禍前の6~7%台の成長率と比較すると低成長が続くと見通されている。
インフレ率については、エネルギー価格の上昇は落ち着いてきたが、現地通貨チャットの下落と自然災害による農業生産への影響、食糧価格の高騰を受けて、2023年度は14.0%、2024年度は8.2%と引き続き高くなると予測している。