ミャンマー保険市場における新たな列強と責任

  • 2021年 4月 12日

10月1日は、連結する2つの新しい重要な規制を伴い、ミャンマー保険市場の前進する発展のさらに別の重要な節目となる。
新たな規制は、2019年の外国企業への市場の開放、商品開発の柔軟性及び銀行を通した保険販売のバンカシュランスを可能にするといった一連の抜本的な規制改革の最新のものである。
10月1日から、民間保険会社は法人及び企業のための損害保険商品、Commercial Linesと呼ばれるものの拡大を許可される。実務上、これには通常、国の広範な発展に不可欠な大規模建設又はインフラ事業が含まれる。これは、ミャンマーへの拡大又は進出する企業にセキュリティを提供する。Commercial Linesの範囲は現在限定されているが、正しい方向に進んでいる。その性質上、これら保険商品は通常大きなリスクを伴い、引受には専門的スキルをしばしば必要とするため、保険業界で働く人々の大幅なスキルアップが必要である。
2番目の新たな保険の指令は、民間保険会社が海外の再保険会社に、直接リスクをパススルーする又は「再保険」することを認める。国際的な再保険会社に直接アクセスすることは、リスク管理により制約されることなく収益を伸ばすことができるため継続的な事業の成長を管理するための強力なリスク管理ツールを国内保険会社に提供する。
Commercial Lines保険は、ミャンマーにとってまったく新しいものではない。10月1日まで、Commercial Lines保険事業は国際的な保険会社に国際ブローカーを介して海外に移管されてきた。これは、国内保険会社が新たな事業の保険料を失くし政府が潜在的な税収を失ったことを意味する。現在、これら保険料の一部を保持することができ、保険料、収益、税収はミャンマーにとどまることができる。さらに、Commercial Linesへの拡大は国内保険会社に新たなスキルへの投資を必要とする。これは、外国合弁パートナーが経験及び専門知識をもたらすことができるため有益な役割を担う場所となる。
新たな規制は、国際ブローカーを介して海外の再保険会社と協力するのではなく、現地で保険保護を調達できるようになったため、企業にとってミャンマーでの大規模事業又は投資を追求することが一般的に容易になる
時間が経つにつれて、この立場の存在感及び現地市場の知識は、徐々に経験を積むことでさらなる競争力を国内保険会社に提供するだろう。
新たな列強と同様に、これら変化は大きな責任をもたらす。リスク管理の面では、業界及び政府が共同で保険会社のリスク管理枠組みを強化し、専門化されていることを確実にする必要がある。効果的な資本管理(保持されるリスクを支援するために必要な資本と比較した利用可能な総資本)が、成功のために重要となる。
現在まで、損害保険会社の資本要件はリスクエクスポージャーに関わらず、400億チャットの最低払込資本のみである。規制当局は既に新しく更新したリスクをベースにする支払い能力資本ガイドラインの発行に取り組んでおり、今後数年間の強力な市場の成長の主力となるため、業界は同模範がミャンマーにとって適格であることを確実するため規制当局と協力することを楽しみにしている。
(Myanmar Times 2020年10月15日付オンライン記事より)