インドの医薬品の市場状況は厳しくなる

  • 2020年 8月 31日

インドから輸入された一部の医薬品製品は、ミャンマーでは近いうちに在庫が切れる可能性があると一部の現地輸入業者及び販売業者はいう。
業界関係者によると、ミャンマー市場で販売されている医薬品の約75%はインドから輸入されており、現在インドの医薬品会社は製造に必要な原材料の不足に直面している。
「一部の医薬品は供給が止まる可能性があるが、価格は各社によって異なるため価格が高騰するかどうかは明確には言えない。一部のインド企業がこれら医薬品を輸出しない場合、価格は確実に高騰する。中国でのコロナウイルスの発生が、重要な原材料及び医薬品を製造ために使用される化学薬品の供給チェーンを差し止めているため、インドの製造業者は生産を停止せざるを得なくなる」とYammawaddy International社の代表取締役Lwin Hna氏は述べた。
インド政府は自国での需要の高まりを理由に、他国への特定の種類の医薬品製品の輸出を制限している。
しかし、米ドルに対するチャット高は、医薬品不足にある程度対抗して医薬品の価格を安定させていると医薬品輸入業者の監督者Hla Phyo氏は述べた。
「私たちの国は主にインドから医薬品を輸入している。インドと中国間で、原材料の問題が頻繁に発生する傾向がある。医薬品製品は、現時点では国内に入ってきている。薬の価格はドルの為替レートが下落していることを受け大幅に下がる可能性が高いが、為替レートが高かった時に輸入された医薬品については、すぐに下がることは期待できない」とHla Phyo氏は述べた。
ミャンマーはインドから医薬品の80%を輸入している。現地の薬輸入業者によると、他の輸入国にはパキスタン、バングラデシュ、中国、ベトナム、フィリピン、欧州各国を含んでいる。
(Myanmar Times 2020年3月10日 第5面より)