ミャンマーは違法貿易へのより厳しい対処を公約

偽造品及び市場における違法商品の削減を目指し、違法貿易に対してミャンマーはより厳しい措置を取ると、Soe Win計画財務大臣は話した。
「違法貿易はそれに対する厳しい規則があれば減ずることができる」と、2019年9月19日ネピドーで開かれた違法貿易フォーラムにおいて彼は語った。
これまで取られてきた措置には、コンテナの検査、安全なロックシステムの確立、輸送中の商品を保管するための高セキュリティ倉庫の建設など、港湾を介した商品の流れを制御するシステムのみが想定されていた。
「より制御され安全性の高いシステムを導入することは違法貿易を一掃し、正常な取引記録の証明も可能にする」とSoe Win大臣はいう。
Myint Swe副大統領が主導する違法貿易撲滅運営委員会も本年設立された。
違法貿易はしばしば、法律の支配力が弱い国境地帯でなされ、ミャンマーは治安が不安定で国境警備が手薄な5つの近隣国と国境を接していると、EuroCham Myanmarの取締役であるMarc De La Fouchardiere氏は述べた。
違法貿易は政府の税収の損失をもたらし、国内企業及び経済の発展を妨げると彼は付け加えた。
違法伐採や野生生物の取引、偽造品の生産及び流通など、ミャンマー全体で違法貿易が広く行われていると、Transnational Alliance to Combat Illicit TradeのJeffery Hardy局長は述べた。
EuroCham Myanmarによると、ミャンマー国内の2017-2018年度における違法貿易の総額は64億米ドルに達したとのことだ。
輸出統計によれば、ミャンマーの貿易額は251億米ドルだったが、EuroCham Myanmarのレポートでは実際の輸出額は187億ドルに過ぎなかった。これは既に、違法な量のビール、ウイスキー、タバコ、医薬品、電子機器、化粧品、その他の消費財が違法に取引されていることを示している。
また、ミャンマーがこれらの製品から約3億6400万米ドルの税収の損失を被ったと本報告書から推定される。
「合法的な輸入が更に促進されると、違法貿易が減少するだろう」と内国歳入局のZeyar Kyi Nyunt副局長は述べた。
(Myanmar Times 2019年9月20日版 第7面より)