Mother Financeはデジタル貸付を継続するため信用採点制度を開始する

  • 2021年 4月 16日

家庭及び企業はCOVID-19の制限への対処に奮闘しているため、ローン要請や問い合わせがミャンマーで急増している。これは、Mother Financeのような借手の需要の増加に対応する技術を使用し、パンデミックが進行することによる不履行のリスクを減少させるノンバンク金融機関にビジネスの機会をもたらす。
今月からMother Financeは1,500チャットの手数料で、懐具合の見直しに熱心な人々に信用採点サービスを提供している。MotherCreditと呼ばれるこのサービスは、ミャンマー初の、スマートフォンをベースにした信用採点サービスであるとMother FinanceのCEO Theta Aye氏は述べた。
信用採点は借手の財務を良好な状態にするために極めて重要であり、今後の資金調達へのアクセスに役立つ信用実績を築くために重要である。
Mother Financeの機械学習ベースの信用採点制度は、承認及び許可されたプライバシーを、返済履歴、クレジット利用率、ローンの種類、顧客の存続期間等の独自のローン実績データと組み合わせて代替スマートフォンのデータを分析する。その後、貸手が信用決定を行うために使用することができる借手信用採点を発行する。
MotherCredit採点は、60秒以内で生成される。採点は300から850で評価され、500以上が良好な信用を示す。「私たちは返済が遅れた借手には再び貸付をしないという方針であり、信用採点制度を完全自動化して以来、信用採点が500以上の者にのみ貸付を行っている」とTheta Aye氏は述べた。
600以上の採点は良好な信用であることを示唆するため、適格なローンの種類に応じて、低金利で長期間借りることを顧客に許可することができる。
「私たちのアルゴリズムはスマートフォンのデータに基づいており、自社のローンポートフォリオの実際の実績によってバックテストされている。採点があれば、より多くの貯蓄及び利益を引き出すことができる金融商品や他の信用サービスで、より良い提供を受けることができる可能性がある」とTheta Aye氏は述べた。
借手は、期限内の債務の返済を確実にすることで信用採点を維持又は向上させることができ、期限内に請求書を決済しない又は返済を怠ったりすると信用採点に悪影響を与える。返済の遅延は信用採点の即時減点につながり、将来、個人がMother Financeから借りることができなくなる可能性がある。
信用採点制度は、事業へのリスクが高まっているときにMother Financeが貸付を継続するのに役立った。
10月13日に、マイクロファイナンス事業監督委員会はマイクロファイナンス機関に対し、事業及び収入が減少している現在において債務の返済ができない借手に返済を強いらないよう繰り返し指示している。COVID-19がミャンマーで初めて確認された3月以降、委員会が声明を出すのはこれで3回目である。ミャンマーマイクロファイナンス協会の書記官Phyu Yamin Myat氏は、マイクロファイナンス企業は現在、5月と6月に見られる水準のわずか10%であると推測している。
Mother Financeはマイクロファイナンス機関(MFI)としてライセンスを受けていないため、MFIsを規制する金融規制局の監督下には該当しない。Mother Financeはまた、パンデミックの第一波の際、焦げ付き融資(NPL)ポートフォリオの5倍の急増を経験したとTheta Aye氏は述べた。しかし、これらNPLsからのデータを使用することにより、企業は信用評価に関するアルゴリズムの分析及び予測方法を微調整することができた。
MotherCreditは、包括的な利用者の行動分析をリアルタイムで構築するためにスマートフォンのメタデータを使用する。従来の信用採点方法は銀行及びクレジットカードの取引データに大きく依存していたが、MotherCreditの採点制度はデバイスIDs、SMSes、連絡先、位置情報、ブラウザー履歴、カレンダー、メール、ストレージ、ダウンロード、モバイルデータの利用状況、携帯にインストールしたアプリの種類等のデータを活用する。これは、アルゴリズムが予測パターンを検出することを可能にし、それが実用的な信用採点に変換される
MotherCreditは顧客の採点のために非侵入型の匿名メタデータを使用し、一般データ保護規制を含む国内のデータ保護法への完全な遵守を維持している。「私たちの目標は、経済的な力を顧客に与えながら顧客のプライバシーを保護することである」とTheta Aye氏は述べた。
NPLsの第一波から得られた豊富なデータを設定することにより、Mother Financeの機械学習ベースのアルゴリズムは信用評価に関するより正確な予測を生成することを可能にし、企業が数か月でNPLsをCOVID-19前の水準に戻すことを可能にした。
「現在ローン承認ステップは完全自動化されており、信用評価アルゴリズムに基づき処理される」とTheta Aye氏は述べた。過去及び現在のローン支払いに関するバックテストの結果に基づくと、顧客の2%のみが500以下の信用採点で、残りの98%が500以上の採点を有している。
「時間の経過と共に、私たちは自社の採点アルゴリズムをさらに改良することで保証人、世帯登録、地区居住文書及び他の必要書類といった追加要件を撤廃し、現在の24-48時間の処理時間から数分でローンの支払いを行えるようにする」と彼女は付け加えた。
Mother Financeは、より多くの人がクレジットにアクセスできることを目的として2018年6月に初めて設立された。ミャンマー中央銀行に基づくライセンスを得て、国内27のノンバンク金融機関のうちの一つとして認可されている。
Mother Financeは、25,000チャットから1,000ラックの範囲の4つの無担保デジタルローン製品:緊急ローン、SMEローン、従業員ローン、設立ローンを提供している。
借手はモバイルアプリからローンを申請し、資金は銀行又はモバイルウォレットアカウントのどちらかに入金される。
同社は今日までで100,000人以上の登録者数を有しており、70,000件以上のローン申請を処理し、60億チャット以上の貸付を行っている。
(Myanmar Times 2020年10月24日付オンライン記事より)