ローズウッドヤンゴン、緩やかな観光客到来に向けてブループラークを授与

  • 2019年 10月 22日

ヤンゴン初の超高級ホテルであるローズウッドヤンゴンは8月4日にヤンゴンで31番目のブループラークを受け取った。ホスピタリティの提供及びヤンゴンの豊かな遺産の保護の両方の面でヤンゴンの躍進を意味している。
スーレーパゴダロード及びストランドロード近くのカナーロードの角にあるローズウッドヤンゴンは、205室の客室とスイートルームだけでなく1ベッドルームと2ベッドルームのレジデンスを提供する予定だ。一般客は10月以降からホテルの部屋を予約できるようになる。
Formerly New Law Courtsというこの建築物は1927年から1931年の間に建設され、アジア初の高層鉄骨建築物の1つである。第二次世界大戦中、この建築物は日本軍に占領され、近くの港の爆撃で被害を受けた。その後、警察本部や航空局をはじめ、国の最初の独立した代表議会の上院を含む無数の政府部門が収容された。
この建築物は2012年に民間の開発者向けに入札にかけられた。2014年10月、ヤンゴン管区政府及びタイのKanok Furniture and Decoration of Thailand及びミャンマーのJewellery Luck Group of Companiesgの合名会社であるPrime Residenceとの間で不動産の賃貸借契約が結ばれた。最終的にほぼ1億米ドルに達する修復作業が同年に始まった。
2018年5月、Prime Residenceは香港のRosewood Hotels & Resortsと契約を結び、ミャンマーに超高級ブランドをもたらし、建築物が5つ星のHeritage Hotel Kempinski Yangonがこの建築物を占有するという計画を白紙にさせた。
ローズウッドヤンゴンは、ラカインでの暴動の結果として西洋諸国からの観光客の到来が減少した時にヤンゴンで開業している。しかし、ホテルは今後数年で観光客が戻ってくることを期待しており、最高級の豪華なホスピタリティを提供することを望んでいる。
「所有者は、この不動産が5つ星ブランドではなく、ローズウッドの超高級ホテルに適していると感じた。ミャンマーでの事業が好調になると、私たちの目的は、西ヨーロッパと北米からの富裕層の観光客が市場に戻った時に彼らを魅了することだ」とローズウッドヤンゴンの社長であるEd Brea氏はミャンマータイムズに語った。
ローズウッドヤンゴンには、ヤンゴンの歴史的建築物と認定するブループラークも授与された。ブループラーク計画は、ヤンゴン市開発委員会が支援し、ヤンゴン文化遺産トラスト(YHT)が実施している。
YHTの創立者であり、ヤンゴン管区首相のPhyo Min Thein氏と共に式典に出席したThant Myint-U博士は次のように述べた。「長年、民間企業は遺産の建築物を取り壊すか彼らが望んでいたことをしてきた。Prime ResidenceはYHTを捜し出し、保全管理計画に協力するよう求めた最初の企業であった」
彼は、バンクストリート及びLower Pansodan周辺の地域全体を「地域住民にとって良いことである比類のない遺産を保護し、雇用を創出し、ヤンゴンのダウンタウンを世界的に名の知れた目的地にする方法を再考し、再開発すること」を求めていると付け加えた。
(Myanmar Times 2019年8月5日版 第4面より)