基本的な食品価格はミャンマーで未だ変動している

  • 2021年 4月 27日

ミャンマーの食品価格はCOVID-19症例の増加、気象条件及びドル安により、需要が減少する中で変動し続けている。結果として生じた混乱は、米や砂糖、コーヒーから鶏肉に至るまでの基本的な食品及び商品の需要の変動を引き起こした。
例えば、鶏肉の国内需要はレストランの営業が新たに制限された10月以降下落している。現在、ミャンマーは国内の養鶏農家を保護するために鶏肉の輸入停止を延長している。
12月までの輸入停止の決定は、国内生産コストが集計され政府に提出された後に行われた。
「生産の平均コストは鶏肉1羽あたり約500チャットだが、現在の市場価格はたったの250チャットである。輸入を許可し続ければ、全ての国内鶏肉生産業者が破産する」とミャンマー畜産飼育及び生産業者連盟の副会長Thein Myint氏は述べた。
鶏肉の輸入は需要の減少により、10月から停止されている。「現在の状況では、鶏肉を輸入する必要はない。国内生産率は現在、私たちの消費要件を満たしている」と同協会の会長Kyaw Win氏は述べた。
ミャンマーは7月から8月にかけて190万羽の鶏を輸入している。COVID-19の新たな波が人々に自宅待機を強いたため、9月から10月にかけての需要は減少し、輸入される鶏は約100万羽に減少した。養鶏農家は、9月に1日あたり5,000万チャットの損失を被った。
米の価格もまた、輸出がCOVID-19により頻繁に混乱に直面していることから変動している。農家を支援するために、農業・畜産・灌漑省下の協同組合のダイレクターMyo Aung氏は、モンスーンシーズン中に価格が大幅に下落することを防ぐため、エーヤワディー及びバゴー管区で稲を購入すると述べた。
「私たちは稲の価格を支えることで現在の苦難を乗り越える農家を手助けしている」と彼は10月30日に述べた。協同組合は、農家の利益の保護及び促進委員会により設定された稲100籠ごとの参照価格520,000チャットで、稲を購入する。稲は最低品質基準を満たさなければならない。
政府は合計で、200億チャット相当の稲を380万籠購入した。
協同組合は、適切な機器を購入する余裕がない農家に稲の乾燥サービスを提供している。
「バゴー及びエーヤワディー管区での稲の価格は、気候条件により大幅に下落している。精米業者及び製粉業者は、このような湿った気候時の稲購入価格を引き下げる。そのため、農家は稲の乾燥機に支出する余裕がない」と国内農家のTun Wai氏は述べた。
(Myanmar Times 2020年10月31日付オンライン記事より)