ミャンマーの為替レートは今年最低水準に達しており、チャットは現在、国内市場で1米ドルあたり1,280チャット未満で取引されている。10月9日の中央銀行の参照為替レートは1ドルあたり1,279.5チャットだった。
ドルはCOVID-19の中、商品取引の通貨としての現地需要の減少により、ミャンマーチャットに対して弱くなっている。
一部のトレーダーは、為替レートが同水準に留まる場合、追加の燃料輸入を検討するが、一般的な見方では、レートは変動する可能性がある。「トレーダーは購入する前に、今後数週間で再びドルが上昇するかどうかをより慎重に見ている。現在の水準では、米国のトレーダーは不利な条件で購入を行っている」とある外国為替代理店はミャンマータイムズに語った。
現地輸出業者もまた、為替レートを注視している。「今は米とトウモロコシの収穫期かつ漁業の輸出が始まる時期であるため、中央銀行と他の関連省庁は変動の激しいドルの為替レートを可能な限り早く制御する行動を取るべきである。安定した予測可能な為替レートは、国際市場と競争するためにミャンマーの輸出業者にとって非常に重要である」とミャンマー米連盟の会長Ye Min Aung氏はソーシャルメディアで発信した。
ミャンマー中央銀行(CBM)は、ここ数カ月にわたるドル安を安定させる試みとして国内市場でのドル購入を増やしている。今月は今のところ、過去2か月に渡り6,000万米ドル近くをすくい上げており、1ドルあたり1,279チャットから1,308チャットのレートで最大2,600万米ドルを購入している。
これらはCBMによる記録的な購入だが、為替レートを動かすにはまだ十分ではないとブローカーは述べる。「CBMは購入力がある。より多くのドルを購入するべきだ。彼らがより多く購入することで、状況は改善するだろう」と現地銀行のシニア職員はコメントした。
(Myanmar Times 2020年10月12日付オンライン記事より)