ミャンマー投資委員会(MIC)は7月31日に、シンガポールのSembcorp Industriesにより開発される2億3,060万米ドルのレグ工業団地を承認した。
同事業はヤンゴンのレグ郡区の436ヘクタールを対象とし、2019年7月にSembcorp CSSD Myanmar Co、現地パートナーのPhatama Group Co Ltd及びMyanmar Agribusiness Public Corp (MAPCO)との間で締結された。
Sembcorp は同事業の67%の株式を保有する予定である。
工業団地は既にヤンゴン管区議会により承認されており、食品ベースの産業に焦点を当てるとミャンマータイムズは理解している。
MAPCOの代表取締役Han Thaw Zay氏によると、MICの承認を得ているにもかかわらず、開発はCOVID-19の制限により遅れる可能性がある。
「私たちはMICから正式な許可を得た後に建設を開始する。しかし現在、政府により定められた大規模集会の防止等の指示に従うため工事を延期しなければならない可能性が高い」と彼は述べた。
実際、投資家は1月にMICの承認を得て3月に建設を開始することを想定していたが、これらはCOVID-19により遅延している。
完成後、工業団地はヤンゴンーマンダレー道路を経由してティラワ港へと続く道路と接続する予定のため、レグで製造された商品は容易に輸出することができ、ミャンマーの奥地の一部にも届けることができる。
マンダレーにある3億1,000万米ドルのSembcorp Myingyan独立発電所の建設で有名なSembcorp は、産業開発に慣れており、中国、インドネシア、ベトナムといった国と連携して統合された地区及び工業団地を建設している。例えばベトナムでは、1996年以降9つのベトナムシンガポール工業団地を開発している。
レグ工業団地は7月31日にMICにより承認された合計7つの新事業のうちの一つである。MICはまた、7つの既存事業への追加投資を承認した。これらは合計4億6,270万米ドル、730兆チャットの価値に相当する。事業は3,600人以上の雇用を生むことが期待される。他の主要新規投資には、イオンジャパンの1億8,000万米ドルのショッピングモールが含まれる。
シンガポール、中国及びタイが今年度のミャンマーにおける最大投資家である。DICAによると、資本の大多数が電力及び石油・ガスセクターに向けられ、15%が製造業に向けられている。
(Myanmar Times 2020年8月3日付オンライン記事より)