エメラルド・ブルワリーがヤンゴンでチャーンラガービールの醸造を開始

  • 2019年 12月 24日

ヤンゴンでタイのチャーンビールを醸造予定であるEmerald Brewery Myanmar Ltdは、株主であるシンガポール上場のFraser and Neave(F&N)が醸造所に7,000万米ドルを投資してから1年後となる先週、レグ地区で商業運転を開始した。
エメラルド・ブルワリーは、F&N及びミャンマーのShwe Than Lwinの関連会社間の合弁会社である。F&Nはタイでチャーンビールを醸造するThaiBevによって管理されている。F&N及びThaiBevの両方がシンガポールで上場している。
エメラルド・ブルワリーは、受賞歴のあるチャーンラガービールを生産し、ミャンマー全土に流通させる予定である。この醸造所の年間ビール生産量は50万ヘクトリットルである。また、チャーンラガービールを5つの形式(330 ml及び500 ml缶、320 ml及び620 ml瓶、30 L樽)で梱包して流通させる。同醸造所はまた、今後数年間で生産能力の拡大に対応できるようになる予定だ。
9月25日に開催されたこの新しいビール醸造所開設のための最初の缶詰の式典では、チャーンビール25周年も迎え、F&N執行委員会の委員長であるKoh Poh Tiong氏は「この急成長する市場で見られる大きな可能性。私たちは、この新醸造所の設立、運営及び事業に迅速に取り組んだ。ミャンマーでの20年の経験が新しいベンチャーを前進させると確信している」と述べた。
ミャンマーでのF&Nの他のブランドは、100PLUS、Teapot、F&Nである。
Koh氏は「エメラルド・ブルワリーは雇用創出を促進し、1,000名近くがグリーンフィールドの醸造所建設に携わり、170名以上の正社員が会社の経営を推進するために雇用された。今後5年間で、エメラルド・ブルワリーは、バリューチェーン全体で数千の雇用機会を創出する予定である」と付け加えた。

持続可能な事業
エメラルド・ブルワリーは、高性能な省エネ機能を提供するクローネによって提供される機械を使用して、持続可能かつ革新的な事業を運営する。新しい技術に投資することで、同醸造所は効率及び生産性を向上させるため、水、電気及び熱エネルギーの節約を享受する。
加えて、日本で開発及び製造されたクボタ浄化槽廃水処理処理システムが醸造所に設置され、処理された廃水が環境指針を満たしていることを保証している。全ての処理された廃水の90%は、園芸及び醸造所の維持に再利用される。
同醸造所は全事業の最大30%の出力向上のために太陽エネルギーを利用する。醸造所から市場に出して返却された瓶は、廃棄物を減らすために再利用が評価されているだろう。
エメラルド・ブルワリーの醸造手順は、タイのチャーンビール醸造所で行われた醸造手順と同じアプローチに従い、水処理、レシピ及び使用された原材料にまで及ぶ。

品質重視
エメラルド・ブルワリーの施設の場所は、港用地37か所での水質の広範な評価の後に決定された。これにより、醸造手順に使用される水の純度が高く、世界保健機関のパラメーターを超えることが保証されている。ヨーロッパから麦芽を取り寄せ、ドイツ及びアメリカからホップを持ち込んで原料を輸入している。
醸造手順全体を通して、250以上の検査チェック項目が実施され、ミャンマー産のチャーンビールの品質が保証される。
醸造所の運営開始前に、エメラルド・ブルワリーは80名のチームメンバーを選任し、バンコクでチャーンビールチームから1か月間の集中トレーニングを受けた。その後、醸造プロセス、品質チェック、安全性等の分野に焦点を当てたヤンゴンで開催された追加のトレーニングプログラムで模倣された。
「エメラルド・ブルワリーでは、ミャンマーの消費者が世界のその他の国々が愛するようになった受賞歴のある味と同じものを楽しむことができるように、チャーンビールの確立された醸造アプローチを維持するよう努めている。私たちは今後数年間で効率及び生産性を高めるためにミャンマーの人材に投資を続ける」とエメラルド・ブルワリーの社長であるKoh Tai Hong氏は述べた。
F&Nの企業倫理基準は、ミャンマーのエメラルド・ブルワリーの商慣行に組み込まれている。これには、人及び職場の権利及び安全の厳格な遵守、供給者の始動原則、ビジネス行動規範及び汚職防止方針が含まれる。
(Myanmar Times 2019年10月4日版 第6面より)