ボンドやビルの公売から見て取れる国債の最大支援者は、一部現地民間銀行及び軍営のMyanma Economic Holding社(MEHCL)である。
ミャンマー中央銀行(CBM)の上官は、国債公売の平均97%が現地銀行のグループ、CBM及びMEHCLに売却されているという。「CBMとMEHCLは常に発行された債務の大半を購入している」と上官は付け加えた。
国債の発行を支援するその他国営銀行には、Myanma Investment and Commercial銀行、Myanmar Foreign Trade銀行が含まれる。
毎月のCBM公売によると、KBZ銀行、AYA銀行、CB銀行、ミャンマーエーペックス銀行、ヨマ銀行、ミャワディ銀行が政府発行のボンド(bonds)及びビル(bills)の主要購入者であった。
これら銀行全ては政府と密接な関係を持つ大資本家であり、加えて貴重な不動産、航空会社、様々な製造及びサービスのサブセクターへの出資を含む、保有資産を通して経済へ大きな影響を与えている。
ミャンマーでは、ボンドは通常5年から10年の範囲の長期債務を指すが、ビルは通常1年以下の短期債務を指す。政府発行のボンド及びビルから調達した債務は、予算赤字を埋めるために向けられている。
CBM職員によると、短期債務はボンドとビルの金利差によって多くの需要が生まれている。ボンドは高い金利を持ち、ビルは低い金利を持つ。
政府は合計1.3兆チャットのボンド及び5.8兆チャットに相当する短期債務の発行を通じて、2017年4月1日から2019年3月30日までの2017‐18年度の赤字を補填した。購入のほとんどは民間銀行であった。
2017‐18年度には、合計9,303億チャットの3年ボンドが8.99%及び10%の金利で公売にかけられ、合計3,952億チャットの5年ボンドが9.67%及び10.2%の金利でかけられた。
合計4.8兆チャットの3か月ビルが6.75%及び8.15%で、8,467億2,000万チャットの6か月ビルが7.2%及び8.7%で、1,250億チャットの1年ビルが8.6%及び9%で公売にかけられた。
2017‐18年度には、合計で3,169億2,000万チャットの金利がボンドに支払われ、7,285億チャットがビルに返済された。他の176億チャットは、負債管理のためCBMに支払われた。
世界銀行によると、CBMによる赤字の資金調達の割合は2015‐16年度国内資金調達総額の61%の最高値から、4月1日から9月30日の6か月間及び2018‐19年度の最初の2か月で実質的にゼロに低下した。2018年10月及び11月の初期計画よりも高い発行額に伴い、ボンドとビルの公売は国内資金調達のニーズをほぼ完全に満たしている。
(Myanmar Times 2019年8月23日付 第6面より)