欧州連合(EU)委員会は2024年6月20日、ミャンマーの人道支援に1,500万ユーロ(約26億円)を追加で支出すると発表した。支援対象にはバングラデシュに逃れたイスラム教徒少数民族ロヒンギャ難民らを含む。ミャンマー各地では武力衝突が激化し、支援ニーズが高まっている。
追加支出により、紛争で家を追われた人々に食料や避難所、水、緊急医療などを提供する。地雷被害などに遭うリスクを軽減する取り組みも実施する。
欧州委員会は声明で、「ロヒンギャらが深刻なリスクにさらされている西部ラカイン州が特に懸念だ」と話し、全ての紛争当事者が自制し、民間人を保護するよう求めた。
EUは国軍による2021年のクーデター以来、ミャンマー支援に割り当てる額を毎年増額している。2024年はこれまでに総額3,600万ユーロを提供した。